「死ぬ前にしたいことは・・・」

「Before I die, I want to…. 」「Avant de mourir, je voudrais…」というメッセージボードがパリのリヨン駅に現れたのは8月初め。

Before I die I want to...

Before I die I want to...

「愛する人と夢を実現したい」
「世界一周」
「世界の平和」
「億万長者」
「最後にセックスして、すぐに死ぬ」
「スカーレット・ヨハンソンにキスする」
「xxと子供を5人作る」
私が夕方通りかかったとき、ボードはもうびっしり。毎晩、SNC(国鉄)職員が消して、新しい“したいこと”に席を譲る。

Before I die I want to...

このメッセージボード、「不吉なアイディア」「特にテロがあった後に・・・」という反対派、「タブーである死について考える機会」という肯定派がいるそうだけど、恋を告白するのに利用している人(多い)、真面目に考えた人(「私のプリンスと支援活動に出かけたい」)、ふざけたメッセージ(「一度だけ電車に遅れないよう着きたい」)などなど、「死」より「夢」。不吉な感じはない。でも大胆な企画だ。
もっとも、職員が時々見に来て、猥褻、過激なものは消しているそうだ。

コンセプトはリヨン駅で発祥したものでは全然なく、Candy Changという中国系アメリカ人アーティストが考えたもの。
2011年、大切な人が亡くなったとき、彼女は近くの空き家の壁をメッセージで埋め尽くした。
「死と生について考え、個人的な願望を公開する参加式プロジェクト」とチャングさん。
今では世界70国に広がっていて、フランスではラ・ロシェル、ベルフォール、アヴィニヨンにもあるとか。

ボードの前にしばらく立ってメッセージを読んでいたら、立ち止まる人がけっこういる。
私ならなんと書くだろう?「怖さを忘れてスキーをする(骨折してから怖くてやっていない)」
前なら、「デヴィッド・ボウイとダンスを踊る」とか言いそうだ。故ミッテラン大統領は「ジュリア・ロバーツと朝食を一緒にする」が夢だったというから。
もうちょっとマシな考えは浮かばないものかね・・・と娘に話したら、「孫の顔が見たい、とか思い浮かばないの?! まったく!」
なるほど、孫の顔か。そういうのもあった。
昨日通ったら、ボードはなくなっていた。


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コメント
はじめまして
いつも楽しく拝読させて頂いています。
女性誌を読むと夢のようなパリの生活を印象付けられますが、当たり前ですが、暗の面もあるのですよね。

ただ、アラフォーなどとカテゴライズされることなく、いつまでも女性と意識されるというのはとてもうらやましいです。

今回のブログ内容に関係ないコメントを失礼します。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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