ゴンクール賞はレイラ・スリマニ。
ルノードー賞はヤスミナ・レザ。
アカデミー・フランセーズ小説賞はアデライド・ド・クレルモン=トネール。
文学賞、すべて女性、素晴らしい!と喜ぶと同時に、ゴンクール賞設立以来、113年で女性がとったのはたったの12回。男性101人VS女性12人。フランス文学界ってこんなにマッチョだったの ?!

レイラ・スリマニ。女性、若い(35歳)、外国生まれ・・・と異例のプロフィル。しかも可愛い。
毎年ゴンクール賞が発表になるオペラのレストラン、Drouant/ドゥルーアンで。

ゴンクール賞2016 レイラ・スリマニ
photo:lemonde.fr

今年のゴンクール賞候補のテーマは、自殺・嬰児殺し・民族大虐殺・人食い・・・。
「ソフトなテーマは来年お越しください」だったそう。なんという時代・・・

その中で“嬰児殺し”が受賞した:モロッコ出身のレイラ・スリマニ『Chanson douce(優しい歌)』は冒頭から:
「遅すぎた。赤ん坊は既に死んでいた。姉ももう長くはなかった。2人を殺してから、乳母は自分の喉にナイフを突き立てた。でも死ねなかった。彼女は死を与えることしか知らなかったのだ。」

著者は、殺人は詳しく描写せず、それ以前に何があったのかを語る。
子供たちの両親は「年取りすぎていない、ヴェールをかぶっていない(イスラム教ではない)、タバコを吸わない」という理由で、ルイーズを乳母に選んだ。
これが“大当たり”で、赤ん坊の世話だけでなく家事もこなし「非の打ちどころのない乳母」「妖精」と両親は大満足。「メアリー・ポピンズみたいな」ルイーズに、彼らはプレゼントをあげたり、ギリシャのバカンスに一緒に連れて行ったり、「ルイーズは家族の一員ね」というまでに。
ルイーズは“控えめながら、なくてはならない存在”になる。

じゃ一体なぜ?
ここまで聞いたら、読まずにはいられない。
ルース・レンデルの『ロウフィールド館の惨劇』を思い出すけど、テーマは全然違うようだ。買うしかない。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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