失敗の大切さについて

ラジオを聞いていたら、哲学者(名前は忘れた)が“失敗の大切さ”について語っていた。
失敗のスペシャリストである私はナニナニ?と耳を傾ける。
「例を挙げましょう」と哲学者。
「旅行中の妊婦が突然産気づいて、産院に行く暇がなく、近くの納屋に転がり込み、助産婦もなしで家畜の隣で出産しました。男の子です。その男子は長じても定職につけず、結婚もせず、SDF(住居不定者)で、あちこち徘徊し、30歳でひどく残忍なやり方で処刑されました。
これほどまで失敗の連続の人生もないでしょう。ところが男は死後、世界的に有名になり、彼の言葉が語り継がれ、あがめられています。ね、失敗がどんなに大切か・・・」
私は吹き出した。そう!キリストのこと。なるほど、事実関係だけ並べるとキリストの生涯はこうなるんだ。
私のは「知る人もないパリに、ひとりでやってきた無謀なバツイチ日本女子、ブラック(不法)で働くうち、やはりバツイチの仏男性と出会い、子供ができたんで慌てて籍を入れました。間もなく引っ越した家は沼地にあるので家屋が傾いたり、ドブネズミが出没し・・・」ということになる。
キリストと比べて安心するわけじゃないけど。こういう例を出す哲学者もふざけたオジサンだ。

バツイチの2人、昨日が26回目の結婚記念日だった。それを2人とも忘れて友達を食事に呼び、間際で気づいて「君が何も言わないから」「あなただって忘れてたくせに!」とののしり合ったのである。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


スポンサーサイト
コメント
26回目の記念日おめでとうございます\(^o^)/
バツイチ同士というならばお二人とも、最初のご結婚で失敗(!?)されたということが、のちになれば良いこと(!)で、今、お幸せだということではないでしょうか!?
結婚記念日を忘れてしまうほど自然な暮らしなんでしょね。幸せそうでうらやましー!
Re: Kyuta様
ありがとうございます。
確かにそうですね。離婚は日本だと”バツイチ”ですけど、その失敗で自分がよくわかったので、かえって良かったと思っています。
Re: 松井聖南さま
いえいえ、幸せというより”なれ合い”でしょうか。
結婚記念日、自分は忘れても向こうが忘れると腹が立ちます。敵もそうみたい・・・
その皮肉に満ちた毒舌の哲学者はエマニュエル・トッドでは?
長谷川さま

 昨年12月に一読した際、「この記事の感想を投稿しよう----」と思いつつも、多忙に紛れ時間に追われ、何時しか2月も半ば過ぎであります。で、本日、時間を空けて、この記事に投稿致します。
 先ず、この「諧謔と毒舌の達者な哲学者」ですが、ひょっとして長谷川さん、この人物はエマニュエル・トッドではありませんか?そうです、【文春新書:ドイツ帝国が世界を破滅させる】等を執筆した、如何にもフランス人らしい、皮肉と毒舌の達者な哲学者です。その逆説的な、しかし、イエス・キリストの経歴を端的に、且つ巧妙に浮き彫りにした描写能力には感嘆しました。

 で、ネット上の某・動画共有サイトにて、そのキリストをこれまた巧妙に揶揄しオチョクった動画を発見しましたので、頼まれてもいないのに、勝手にお報せします。
 ご不用でしたら、この投稿は削除なさって下さい。失礼しました。

 以下は、パレスチナの各地を放浪しては放言を繰り返していた頃のイエス・キリストの体験や、自ら十字架を背負わされ処刑される予定の丘まで登高を強いられた模様を、痛烈に皮肉った白塗り舞踏一座による、歌謡番組でのバックステージ公演です。

 これは、新約聖書の一部にあります通り、キリストが若い女性と共に各地を放浪していた途次に、社会道徳の腐敗と堕落で悪名も高い「ソドムの街」を訪れ、その頽廃振りに辟易して立ち去った故事を集団的な舞踏の形式にて、皮肉たっぷりと揶揄し、意地悪くも滑稽に表現したものです。

 先ず、最初に画面に登場するのが、子供が好む玩具を身に付け、ハイヒールを履いて大きな丸太を背負いヨロヨロと進む、世にも珍奇な出で立ちの髭面のオヤジ。無論、背負っている丸太こそが、キリストの殉教を象徴する十字架の代替品なのです。
 東アジアの某国に於いて、公共放送局より1986年11月に放送された歌謡番組の一部で上演されたドタバタ演劇でしたから、流石に十字架の現物そのものは公然とは小道具としても使用出来なかったのでしょう。
 そして、その奇抜なファッションのオヤジを取り巻く様に、その周囲で飛んだり跳ねたりの舞踏を展開するのが、これも怪しい出で立ちの白塗り集団。お尻に巨大な尻尾を散り付けては、それを見せびらかすが如くフリフリしながら踊り捲くっているのが、正に滑稽そのもの!
 髭オヤジと云い、その取り巻きの白塗り連中と云い、どちらも、イエスキリストを揶揄し、キリスト教そのものを諷刺しているのは一目瞭然です。

 貴女が紹介された「住所不定の身で放言を繰り返し、放浪の儘に罪に問われ、権力の手に依り処刑された無職のバガボンドを、カルトの教祖として皮肉たっぷりに描写したプロフィール」に、ピッタリと合致する出来栄えです。
 その「哲学者の毒舌を視覚化すると、その儘、当該白塗り集団の舞踏となる構図」であります。
 
 この動画は、例の有名な動画共有サイトにあります。御関心あれば、別便にてお報せします検索要素にて検索なさってみて下さい。暫くお待ち下さい。
 お元気で。
Re: その皮肉に満ちた毒舌の哲学者はエマニュエル・トッドでは?
ラジオで聞いた時、ひとりでゲラゲラ笑い、哲学者の名前を聞き逃したので調べてみよう、と思いつつ、そのままになっていました。エマニュエル・トッドだったのか・・・
Yozakuraさんは人の知らないことを色々ご存知ですね!内容を読む限り「可笑しい!」と「ナンだ、コレ?」に別れそうです。検索の仕方も教えていただいてありがとうございます。まだ観てません・・・
少しはgo関心を惹いた模様で、一安心。学者の素性は憶測ですよ
長谷川さま

 お手紙を拝見しました。返信、有難う御座います。
 そのラジオ番組で自説を披瀝していた哲学者の氏素性ですが、当方は勿論、その番組を聴取していた訳ではなく、飽く迄も「地球の反対側からの当て推量」です。まぁ、読者による「余興」なのです。この点を御海容戴ければ、幸いです。
 でも、それはそれでお楽しみ頂けた模様で、何よりです。矢張り、あの「皮肉たっぷりのキリストの戯画化(profiling)」は、トッドの毒舌にピッタリと符合しているのですね。一安心しました。

 で、その「未だ視聴していない歌謡番組の背景となっている寸劇」ですが、当時の社会情況を踏まえ、

(1)イエスを辟易とさせた「ソドムの街の頽廃的な民衆」と、
(2)イエスを捕縛する為にやって来た総督ピラトの軍隊、そして
(3)イエスを刑場へと追い立てる刑吏の一団、

の三者の役割を同時に演ずるべく、あの珍妙な舞台衣装と滑稽な振り付けが企画されたのでしょう。あの舞踏は歌手が唄うヒット曲の内容を踏まえ、振り付けの細部に至るまで、入念な仕掛けが施してあります。

 お時間ありましたら、お楽しみ下さい。お元気で。
Re: 少しはgo関心を惹いた模様で、一安心。学者の素性は憶測ですよ
Yozakuraさんは中国の歴史にお詳しいと思ったら、それだけじゃないんですね。
”人の知らないこと”を知っている方のようですね。


コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ