大統領選3か月前というタイミングにスキャンダルが出てきたのは、誰かが告発したからだ。
フィヨンも「これは左派の陰謀だ」「自分を陥れるための中傷だ」「クーデタだ」と騒いでいるけど、犯人を“左派”というのは、自分の陣営のせいにはできないからじゃない?

右派予備選挙のフィヨン圧倒勝利で、一番傷ついたのは誰?
ニコラ・サルコジだ。
“大統領の私が決断したことを実践していただけ”のフィヨンに負けるなんて。
候補者テレビ討論でのフィヨンの一撃「ポンピドー元大統領が、警察の取り調べを受けるなんて想像できない」(サルコジは選挙資金粉飾のなどいくつかの容疑で取り調べを受けている)も飲み下せない。
・・・ので、サルコジ派の逆襲、ありそうだ。じゃ誰?
ラシダ・ダチが怪しい。
サルコジお気に入りの元法相、パリ7区の区長は、フィヨンとは犬猿の仲。
「外見にはつい騙されるものだ。経費と協力者についてフィヨンは透明だろうか」と2014年にツィートしている。
TVのニュース番組で、「垂れ込んだのはあなたですか?」という直球の質問に笑い出し、
「言いたいことがあったら直接言う。そういう真似はしない」

ラシダ・ダチ 垂れ込んだのは彼女?

最近ボトックスして顔が変わったダチは、執念深くアグレッシブ。ますますありそうだ。

一方、フィヨンの失墜で誰が得をするか?
極右マリーヌ・ルペンと“左派でも右派でもない”エマニュエル・マクロン。
現に後者は、土曜日の支持者ミーティングで1万4000人を集め、会場に入れない人がたくさん出る大盛況だった。
インタビューされた参加者のひとりは「フィヨンがあんなことになったから、マクロンに投票する」
でもいまのところ、ルペンもマクロンもタレコミの疑いはかけられていない。

どっちにせよ、左派はバラバラだし、右派はフィヨンの代わりに誰か候補者を立てなくてはいけない。アラン・ジュッペはピンチヒッターはイヤだというし、大統領の器が他にいない。
フランス政治界は対外的にも自慢できる状態ではなくなっている。困ったことです・・・


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村



スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ