ナント近くの町Orvault/オルヴォーで、両親と息子21歳、娘18歳のTroadec一家が2月16日から行方不明、のニュースが連日伝えられている。

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photo:20minutes

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photo: ouest-france.fr

警察が家宅捜査に入ると、ベッドのシーツが全部取られて洗濯機に。歯ブラシ、ヘアブラシがなくなっていて、家は「2週間前から時間が止まったようだ」
そして血痕。娘以外3人の血痕が見つかった。
車は、セバスチャンのプジョー308がなくなっている。
16日以来、誰もキャッシュカードを使っていない。携帯電話は切ってある。
セバスチャンの携帯が最後に切られていた。

穴だらけのパズルを前に捜査官は「今の段階ではあらゆる可能性を考えられる」。でも車がなくなり、携帯を最後に切っている、加えてソーシャルネットワークでの友達のやり取りで、セバスチャンに注目が集まる。
「もうやってらんない。死にたい、でも死ぬことすらできない」とツィートしたのは2014年、18歳の時。
Ask.fmで「殺人を正当化できるか?」という誰かの質問に、
「場合による」と答え、
「ぼくが一番嫌悪するもの?それは自分の影」
と書いている。
思春期の混沌期に「死にたい」と思うのは彼だけじゃないけど、厭世的になって家族を殺し、自殺したという疑いも出てくる。

セバスチャンは技術学校に通っていて、学校のすぐ近くにステュディオを借りていた。学校の友達は、
「最初は彼が死んだんじゃないかと心配し、そしたら家族を惨殺という噂になった。彼がそんなことするなんて信じられない」
「敵を作るような人じゃない、その反対」と擁護する。

今日、携帯やカード、情報ネットワークの痕跡をつなぎ合わせると、どこで何をしたかはもちろん、人物像まで作れてしまう。でも点と点を繋いだだけではデフォルメされた人物像になりうる、ってことだ。

昨日は、オルヴォーから280㎞離れたブレストの近くで、ジョギングしていた女性がパンタロンと健康保険証を見つけてた。2つとも行方不明一家の娘シャルロットのものだった。
しかもその場所は両親の故郷で、母親の姉妹2人の家は数キロにある。やっぱり家族の誰かの犯行?
パズルはまだ穴だらけだ。


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コメント
まるでドラマの様な事件で・・・
こんにちは。
Troadec一家の事件、初めて知りましたが、まるで映画かドラマの様な展開。「点と点だけを繋いだだけではデフォルメされた人物像になりうる」長谷川さんのこの言葉は、この事件だけでなく、今の世の中を的確に表現されていると思い、じんわりとした怖さを感じました。

長谷川さんの昔のブログも読ませていただいて、スキーで骨折されていたことを知りました。大分、ひどい骨折だったのですね。私も大分前にスキーで腰を圧迫骨折しているので、痛さと大変さはわかります。私は年末年始にヨーロッパでスキーをここ10年ほどしています。Val-d'Isère、ValThorensが続き、今年はZermattでした。Zermattは、物価が高くてびっくりでした。
Re: オワリ様
コメントありがとうございます。
骨折されてスキーを続けられてるんですか?私は骨折以来、スキーシーズンがくると「行きたい」「でも斜面の上に立ったらビビるだろう」の2つがせめぎ合い、やってません。コメント拝見して行きたくなりました。
Vol Thorensは行きました。スイスはどこも高いですよね。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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