一家行方不明のTroadec/トロデック家から60㎞離れたサン・ナゼールで、教会の駐車場にグレイのプジョー308が数日前から止められているのに住民が気付いた。果たして息子セバスチャンの車で、トランクから血痕が見つかった。

家の中の血の跡も、拭き取られていたので最初はわからなかったのがルミノール反応で家中、ガレージまで大量の血。“激しいシーンがあったことは間違いない。誰かが殺され、ガレージまで引きずっていった可能性もある”と担当の検事。血のDNAは娘シャルロット以外の全員のもので、特に両親の血が多量だった。
「でもこの段階では、家族の誰かに疑惑を向けることも、第三者の犯行を否定することもできない」

この事件を聞いて、誰もが思い出したのが2011年のデュポン=ドゥリゴネス一家殺害事件

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6年前だけど、犯人が見つかっていないので時々蒸し返され、今度の事件と類似点が:

1. 場所
デュポン=ドゥリゴネス一家もナント近くに住んでいて、2つの家は4㎞しか離れていない。しかもデュポン=ドゥリゴネスの長男アルチュール(当時20歳)は、セバスチャンと同じ専門高校に通っていた。

2. 集団蒸発
どちらも何の予告も手紙もなく、忽然と一家全員がいなくなっている。両親が同年代(デュポン=ドゥリゴネス:50歳&48歳、トロデック:48歳&48歳)、前者の子供はそれぞれ20-18-16-13歳、今回のトロデックは20歳、18歳。

3. 自宅が犯行現場
トロデック家ではあちこちに血痕があり、冷蔵庫は満杯で、流しには汚れた皿が積み重なっていた。デュポン=ドゥリゴネスの家には血や暴力の跡はなかった。けど、“蒸発”から2週間後、警察は、妻+子供4人の死体がテラスの下に埋められているのを発見。銃殺だった。

4. 目立たない家族
どちらの家族も控えめで、近所づきあいがなかった。トロデックの隣人は「いなくなったことにも気づかなかった」これが捜査を遅らせる結果に。

5. 不安定な性格
デュポン=ドゥリゴネスの父親グザヴィエは借金を抱えていた。友人に送ったメールは
「状況が悪化すれば2つの選択肢しかない:自殺するか、家族が眠っている間に家に火をつけるか・・・8月末か9月初めには決断を迫られる:自殺か一家心中か。
P.S.私は真面目だ。ドラッグもアルコールもやっていない、頭ははっきりしている」
自殺でも一家心中でもなく、家族全員を殺して自分は逃げるのを選んだ父親は、まだ逃げ続けている。生きていればの話だけど。
自分の借金のために一家を・・・父親を選べない子供たちの悲劇。

トルデック家では、ヴィデオゲームやソーシャルネットワークに浸っていた長男セバスチャンが「死にたい、でも死ぬことすらできない」とツィートしている。
まぁ類似点があるからと言って、2つの事件に関連があるとは思えない。
それに、3年前に不安定だったから一家心中を図った、は短絡的すぎ。父親と衝突していた、と友達のひとりが言うけど、この年頃で親と衝突しないほうがおかしい。

トルデックの家で4月のポルトガル行き航空券が見つかった。少なくとも親は死ぬ気はなかったということ?
じゃ誰が?動機は?
あっちこっちで家族の持ち物が見つかるのは捜査を混乱させるため?
20歳と18歳、人生これからっていうのに・・・一体何があったんだろう・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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