公共財産の横領などの疑いで、明日15日、判事の事情聴取を受けるフランソワ・フィヨン。
大統領候補を降りろ、という党の勧告に動かず、代わりの候補アラン・ジュッペが出馬を断り、結局“右派・中道の候補”として残った。選挙戦の要人たちが次々に辞職したのでチームを作り直し、新たに選挙運動をスタートしたけど、前途多難。
日曜日にジュルナル・ドゥ・ディマンシュが「フィヨンのスーツ!」をすっぱ抜く:彼はこの2月にArnysのスーツ2着、計1万3000ユーロ(約162万円)を友達にプレゼントさせていた。だけでなく、2012年から同ブランドで、計3万3500ユーロ(約418万円)のジャケットやスーツをキャッシュで買っている。
これを問いただされたフィヨンのお答えは「それがどうした?」「友達にスーツをプレゼントされるのは禁じられていない」

一見クラシック、でも身体にピッタリ合い、生地の光沢が違う。

フィヨンの衣装代

フィヨンの衣装代を聞いたときの左派候補ブノア・アモンの「ウッソー」

ブノア・アモン

法に触れるか否かではなく、モラルの、倫理の問題だ。奥さんや子供を雇うのは禁止されていないけど、実際に働いたか?が問題だし、就職難の時代に家族全員を優先し、高額の給料を払っていたのはモラルの問題。
定年62歳から65歳に(もっと働け)、週35時間労働廃止、分野によっては(病院など)週39時間、でも給料は35時間分(不況時は我慢してがんばろう!)などの経済政策を打ち出し、一方自分はお城に住んでArnysで服を買っていたら、国民は怒るよね。ふざけるな。
それにこんなプレゼントをもらうには、どんな便宜を図ったの?

さてそのArnys/アルニースとは、セーヴル・バビロンの、ちょうどエルメス・リヴゴーシュの対面にある、超がつく高級メンズブランド。季節色のジャケットやスカーフがディスプレイされたウィンドウによく見とれていた。

色やディティールがすごい。

Arnys/アルニース

2012年、Berluti/ベルルッティに買収されて、名前は変わったけど、店内にArnysが同居している。
ラインは『ラフなトラディション』。超高級素材を使ったベーシックで、すべてオーダー、それも細部までお客の注文に添う“グランド・オーダー”。ジャケット1着に80~100時間かける(自称)という。
フィヨンがベストドレッサーであることは前にも書いたけど、これだけ衣装代につぎ込んだら、ベストドレッサーじゃないほうがおかしい。
とにかく。政治界で類まれなクリーンさ、公明正大をウリにしていたフランソワ・フィヨン。実は、お金大好き、あれこれ画策して私腹を肥やしていたことが明るみに出ている。そして左派の分裂、フィヨンのスキャンダルにほくそ笑むのは・・・・マリーヌ・ルペンなのだ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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