「フランスで極右が政権を握ることはありえない」「二次投票でルペンは勝てない」という予想。一方、ブレキシットもトランプも予想が外れ「まさか」の結果になった。
「ルペンは勝てない」に「選挙までこれ以上テロがなければ」という条件をつける意見もある。確かに言えている。

そこへ20日夜、シャンゼリゼ通り102番地当たりに車で乗り付けた犯人が、警察のミニバスに向けて発砲。警官ひとりを殺し、走りながら他の警官に発砲しようとしたところ銃殺された。警官2人が負傷、うちひとりは重症。旅行者(女性)が軽傷。
「警察官を狙ったテロ行為」と発表があり、間もなくISの犯行声明があった。

パリ、シャンゼリゼのテロ

ようやく旅行者が戻ってきて、このまま何もなければいいと思っていたところへ、日夜警戒に当たっている警察官が狙われるとは・・・

さてマリーヌ・ルペンが掲げるテロ対策は:

マリーヌ・ルペン

〇イスラム原理主義と関係のあるすべての外国人を追放。
〇内務相が目を付けた過激派モスケを閉鎖。過激派の集会場所、人物への外国融資を禁止する。
〇イスラム原理主義と関係のある組織を解散、禁止。

・・・と、なるほど適切な対策に聞こえるけど、懸念されるのは「滞在許可証、ヴィザが取りにくくなる」「フランス国籍が取得できない」と、その対象と範囲がだんだん拡大してくことだ(ぜったい拡大する・・・)

もう一人、フランソワ・フィヨン。

フランソワ・フィヨン

〇テロ組織に近い外国人の入国、滞在禁止。
〇シリア、イラクに行ったフランス人から国籍はく奪。
〇宗教的集会所の閉鎖に関し、知事の権限を広げる。
と、けっこうルペンに近い。

支持率(投票意思)でトップに並ぶのがマリーヌ・ルペンとエマニュエル・マクロン。
心配は、ルペンに投票するという人は「彼女の人物・政策に共鳴」が60%を超えるのに対し、マクロンは「人物・政策より、ルペンを押さえられるのは彼だけ」という理由で投票する人が半数近い。つまり浮動票。
もし万が一、二次投票にルペンとフィヨンが残ったら「白紙投票」「棄権する」人が増え、その場合“極”のつく党派が強いことになっている。ますますヤバい。

シャンゼリゼのテロ犯人はフランス人39歳。警察官殺害を企てている疑いで2月に逮捕され、証拠不十分で釈放されている。

翌日の今日、偶然のようにこの2人が現政府バッシング。マリーヌ・ルペンは「司法当局の無能さ」を訴え、すぐに国境を封鎖し(!)fiche S(捜査対象者のリスト)の人物をすぐに国外追放すべき、と叫んだ。
すかさずベルナール・カズヌーヴ総理は、「惨事がある度にそれを利用して、国民を操り、分割しようとする」と、名指しでルペンを批判。よく言った!


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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