決選投票を待ちつつお奨めの2本

レイラは弁護士、サルマはレストランで生活費を稼ぐDJ。イスラエル人の2人はテルアヴィヴで一緒にアパートを借りている。
バー、アルコール、タバコ・・・彼女たちにとってそれらは“自由”の象徴だ。
サルマの両親は、娘を結婚させようと次々と男性を紹介する。実は女性が好きなのをサルマは明かせないでいる。

そこに3人目の同居人、ヌール。2人よりずっと堅く、ヴェールを被り、大学で情報処理を勉強する。婚約者が来ると、慌てて酒瓶や灰皿を隠す。その婚約者は、この同居が“ヌールに悪い影響を与える”と非難し、学業をやめて早く“奥さん”になってほしいと言う。
3人3様に自分の将来を、自由の形を思い描いていた女たちは、違った形でつまずく。因襲的な親に、自分に都合よく宗教を利用する男たち、その偽善に・・・NYで仕事をしたというレイラの彼でさえ、彼女が人前でタバコを吸うのを嫌がるのだ。

パレスチナ女性、Maysaloun Hamoud/マイサルーン・ハムードの処女作品 『Je danserai si je veux/踊りたいなら踊るわ』。

jedanserai.jpg

時代を変えよう、もっと自由にと戦う女たちは美しく、でも“踊りたいなら踊れる”まで道のりはまだ長いと感じさせる。

Ja danserai si je veux
マイサルーン・ハムード監督作品(仏・イスラエル・パレスチナ合作)
主演:ムーナ・ハワ、サナ・ジャムリー、シャデン・カンブーラ
1時間42分

こちらはスペイン映画:『la colère d’un homme patient/忍耐強い男の怒り』

colere dun homme patient affiche

誰も覚えていない8年前の宝石店強盗事件。捕まったのは運転手クーロだけだ。彼が刑を終えて出所してきた。妻のアナと息子と新しい人生をやり直そう・・・
彼の出所を待ち受けていた男がひとり、“復讐”を誓って、辛抱強く待っていたホセだ。

8年間の刑務所が“丸く”した元凶暴な男(右)と、復讐心に培われ凶暴になった男。

colere dun homme patient

どっちも憎むべきキャラだけど、どっちかの肩を持ちたくなる。スペインっぽいノワールさのスリラー。

La colère d'un homme patient
監督は俳優のラウール・アレヴァロ。
主演:アントニオ・デ・ラ・トーレ、ルイ・カレジョ、ルース・ディアス
1時間32分

どちらもパリで上映中。どちらもお奨め!

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村



スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ