エマニュエル・マクロンが大統領になったのは、一重にマリーヌ・ルペンを阻止するためのデフォルト投票のお陰。
それだけに続く総選挙で、マクロンの新党『La République en marche/共和国前進』が過半数を取れるかは賭けだった。

ところが11日の第一回投票で32%を獲得。右派Les Républicains(LR)21.2%、極右Front National(FN)13.9%、メランションの急進左派La France Insoumise10.9%、社会党(PS)10%。

地元トゥーケで投票したエマニュエル&ブリジット。このジャケットもルイ・ヴィトン?

エマニュエル&ブリジット・マクロン

「誰に入れた?」「教えないわよ」

エマニュエル&ブリジット・マクロン
photos:Parismatch

信じられないのは社会党の激衰退:社会党書記長ジャン=クリストフ・カンバデリス、元文化相オーレリ・フィリペティ、こともあろうに元教育相、左派大統領候補だったブノア・アモンまで、あっさり一回目で落選している。

眼を疑う、という顔のオーレリ・フィリペティ。彼女はオランド大統領の政策に反対して、経済相アルノー・モントブールと辞任。一緒に辞任しただけでなく、一緒に子供を作り、別れている。

社会党衰退
photo:lepoint

一方喜ぶべきはFNの後退。大統領選の決選投票まで行ったというのにどうした ?!
理由は、決選投票前マクロンとの討論でのマリーヌのメチャクチャ、支持率の高かった姪マリオン=マレシャル・ルペンの一時引退・・・

さて「共和国前進」勝利の理由は、まず大統領になったマクロンの国際シーンでの快挙:G7で、自分の権力を思い知らせるようなトランプ大統領の握手に負けず(事前に練習したとか)、プーチン大統領をヴェルサイユに招待し、トランプがパリ協定離脱を発表し、再交渉を提案したとき「再交渉の余地はない。・・・・・環境問題に代替プランはない。地球に代替えはないのだから」と返答。マクロンの弱点だった環境問題でポイントを稼ぎ・・・

そして「せっかく大統領に選んだんだから、足を引っ張るよりチャンスを与えてやろう」という風潮。文句を言うばかりが能じゃない。
就任1か月後のアンケートでマクロンに満足が68%だった。

50%という記録的な棄権率は、従来の政党への失望・怒りの反映。これもマクロン新党に有利に働いた。

さて『共和国前進』の立候補者447人のうち、半分以上の273人が「政治経験全くなし」の弁護士、経済学者、医者、農業従事、警察特別介入部隊のモト隊長・・・
これもプラス要因かもしれない。右派だろうが左派だろうが、権力志向とエゴの塊で、私腹を肥やすことしか考えていない政治家たちにウンザリした国民にとって、今までにない人選は新鮮で「やらせてみよう」という気になるんじゃないかと。やらせてみよう・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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