また魚でご飯を食べにこよう!

今井浜には何もないんで、この日も河津まで晩御飯を食べに行く。
駅のすぐ近く、『さかなでご飯』(魚で?逆撫で?)という、よくわからないダジャレのようなお店が開いていた。
お客は私たちだけ。

中には生け簀があって、魚や大きなエビが食べられるのを待っている。

河津 さかなでご飯

私たちは、エビ、牡蠣、鯵のフライ盛り合わせ定食という、またファミリーレストランみたいなメニューを選んだ。
写真は撮るまでもなく(実は撮り忘れなんだけど)。

「女性が日に焼きたくないっていうんで海水浴客が減っちゃって」とご主人。
「女が来ないと男も来ない」
はぁ、なるほど。
「それで民宿が何軒もつぶれちゃった」
「でも河津の桜は有名ですよね」と私。昨日、仕入れたばかりの知識。
「そりゃすごいですよ。人口8000人の町に80万人来ちゃうんだから。でも昼だけ。午後3時になるとみんな帰っちゃう」
宿泊設備がないからだそうだ。

でもこのご主人といい、ホテルのオーナーといい、お客がいないのを嘆くでもなく、イラつくでもなく、サービスはとても温かい。
ホテルのマダムは、
「もう年だし、ボチボチやってればいいの」と笑っていた。
都会と違うリズムがあり、価値観があるという感じ。

食べ終わって(ふつうの3倍くらいある海老フライがプリプリと美味しかった)お勘定を頼むと、
「どこまで帰るの?今井浜?じゃ、話しながら送っていきますよ。ちょっと待ってて」
「え?ほんと?そんな・・・」
とびっくりしていると、車とともにすぐに戻ってきた。
昨日、街灯のない夜道がちょっと怖かった私たちは大感謝。
「お店に鍵かけないでいいんですか?」
「今から来るのは地元の人だから、中に入って待ってるよ。鍵かけたら入れないから」

エール・フランスのパーサーが、時々ひとりで来て“魚で”ご飯を食べていくそうだ。
「もう3~4年来るかな」
通な人なのね。
電車で2分の距離は、車でもすぐ。もっとドライブしていたかったけど。
「また来てくださいね」
と白いバンは暗い坂を降りていった。
「ほんとに、また行こうね!約束よ」と娘。


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コメント
こんにちは。毎回楽しく読ませていただいています。
なんと今回はわたしの住む東隣りの町、河津町に滞在されていたと知り、思わず書き込みしてしまいました。伊豆を満喫されたようで、なんだかとても嬉しいです!
日焼けをしない女子が多い中、毎夏いい歳してこんがり焼けているので家族からは顰蹙を買っています。。

ぜひまた伊豆へお越しください!
Re: 伊豆のOL様
東隣というと稲梓ですか?
伊豆は帰りたくないくらいよかったです。写真を見た息子も「ここどこ?」と羨ましがっていました。
また行きます。
Re:長谷川様
伊豆半島の西側、松崎町というところです。電車が通っていないので、東側に比べて観光客も人口もかなり少ない田舎町です。河津の隣駅稲梓は下田市になります。

ちなみに東京オリンピックの時には、伊豆半島の真ん中で自転車競技が開催されます。(コンパクトがアピールポイントの1つだった気もしますが…)
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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