半世紀以上前に作られた服なのに、少しも古びず、時代を超えたエレガンス、シルエットに見とれたクリスチャン・ディオール展《夢のクチュリエ》
モードのエキスポはたくさん行ったけど、これほど「盗みたい」と思ったのは初めてだ。
7月あたまにプレスオープニングの招待状をもらっていたのを忘れて、ストックホルムに行っていて、後で気づいて「アホか」と深くガッカリ。
その後2回行って、来年初めの最終日まで「もう一度行くかも」というくらいよかった。

クリスチャン・ディオール回顧展

エクスポはクリスチャン・ディオールの子供時代の写真から始まるが、そこは飛ばして早く服が見たいという人も、最後の告別式のヴィデオだけは必見。モード界の巨匠にお別れを言う黒山の群衆。
今日誰が亡くなってもこんない人は集まらないだろう。彼はフランスモードのエレガンスを世界的に確立した人なのだ。

ディオールはデザイナーになる前、絵画ギャラリーのディレクターだった。《アートとフォトグラフィー》、《パリジェンヌの端正なエレガンス》、《花モチーフの幻惑》・・・などテーマでくくられた服は、アートギャラリーを思わせる展示の仕方。壁に飾られた絵を見て、一緒に行った友人が「ギャッ、これ本物!」

クリスチャン・ディオール回顧展

かと思うと、ミニチュアのドレスやコート、アクセサリーがカラー別に展示されていて、これも盗みたくなる。このエクスポはセノグラフィー(舞台演出)も抜群だ。

クリスチャン・ディオール回顧展

ディオールの服が表紙を飾ったモード誌、全員集合!

クリスチャン・ディオール回顧展

1957年、クリスチャン・ディオール亡き後の後継者たちのコレクション:
21歳でメゾンを任されたイヴ・サンローラン、彼が徴兵され、鬱になって入院し、
1960年にマルク・ボアンが呼ばれる。既にディオール・プレタポルテのデザイナーだった彼は、28年間、オートクチュール・メゾンを仕切る。
1989年、ジャン=フランコ・フェレを任命したのは80年にディオールを買収したベルナール・アルノー。
96年に引き継いだジャン・ガリアーノは、オートクチュール、プレタだけでなく、ブランドイメージも任される。《ポルノ・シック》と呼ばれた煽情的なデザインは-好き嫌いは別として-ディオールの転機になる。ガリアーノが反ユダヤ主義&人種差別発言で訴えられ解雇され、
2012年、ラフ・シモンズが引き継ぐ。最初のコレクションまでの舞台裏を描いた『Dior et moi/ディオールと私』はもう一度観たい映画だ。
2017年、ついに女性登場、マリア・グラツィア・キウリ-。
それぞれの個性でディオールのアイデンティティを表現していて面白い。

なにコレ?自分の個性が前面に出ているガリアーノ

クリスチャン・ディオール回顧展


エクスポのフィナーレはBal/舞踏会。ライトの色が変わる。

クリスチャン・ディオール回顧展

絶対お奨めのエクスポ。
ネットで予約していくと(14ユーロの均一料金)、この長蛇の列に並ばなくて済む。

クリスチャン・ディオール回顧展


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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