長谷川たかこのパリのふつうの生活
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おかしな友達、子供の暮らし・・・
パリのふつうの日常
夏の最後の日、秋の最初の日
DATE : 2008-09-01-Mon Comment 0
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新年度の学用品の値段とか、今年流行のキャラクターの話がニュースで流れると、子供たちは9月が近づいたことを知って胃が痛くなる。9月は新しい学年が始まり、クラスも先生も変わるので、バカンスが終わるがっかりと、新しい生活への不安が一度に押し寄せる。

8月後半には、スーパーやデパートからビーチボールや『夏休み練習帳』が姿を消し、カルターブル(フランス式ランドセル)やペンケース、あらゆる種類のノートが一堂に会す『新年度コーナー』が大々的にオープンする。

そして9月2日の初日、生徒たちは『学用品リスト』を渡され、夕方からここで必要なものを買い揃える親子の、殺気立った光景が繰り広げられる。
なぜ殺気立つかというと、このリストはA4ぎっしりでうんざりするほど長い。
さらに「コンパス?去年買ったのがあるでしょ!え?壊れた?」「だめ、キャラクターのついたのは2倍も高いんだから」と、親と子の間で言い争いが始まる。
さらにレジには長蛇の列、ジリジリと自分の番を待ちつつ、ゴム草履をつっかけ日焼けした親子は、バカンスが終わったことを実感するのだ。

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パリではなくて地方だけど、午前中にリストを渡すと、夕方までに揃えておいてくれる文房具店が現れた。
「へえ、日本人の入れ知恵?」と思いたくなる。不景気のときは、こういうプラスαのサービスが差をつけるものね。

さて、フランスの公立学校で教科書は買わない。学校が支給してくれる。その代わり、3人くらいの子供の手を渡る。
学用品買出しに続く親の仕事は、これら中古の教科書に、ビニールカバーをつけることだ。ときにはボロボロになって表紙が取れそうな教科書をセロテープで補強しつつ、ビニールを大きさに切ってカバーを作る。かなりめんどくさい。去年なんて真夜中までかかった。
「3人くらい」と言われているけど、今まで新品に当たった試しがないから、本当は10人くらいの手を渡っているのではなかろうか。

新学期前日のモノプリは嵐の前の静けさ。子供たちは最後の一日を有効に使うべく、熱心に遊んでいる。



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