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幽霊とセクハラ

これという映画もないし、たまにはアートな週末を、とマイヨール美術館に藤田嗣二展を観に行ったのが2週間前。
とても良かったので次の週末も美術館、夫と娘と彼女のボーイフレンドも一緒にMusée Quai Branlyの「Enfer et fantôme d’Asie/アジアの地獄&幽霊」展へ。
人が多いかも、並ぶのヤダよね、と言いながら着いたら、チケット売り場の前に誰もいない。おお、毎月第一日曜日は国立美術館がタダなんだ!その代わり、待ち時間45分。

待っている間、夫はどこかに座りに行き、娘は「『一枚、二枚・・・』の話して!」
番町皿屋敷ね。お屋敷に奉公している菊という下女が、ご主人が大事にしている皿を一枚割ってしまった。主人は怒って菊の中指を切り落とし(ヤクザは小指だけど)監禁する。菊は抜け出して庭の古井戸に身を投げた。それ以来、毎夜、井戸から『一枚、二枚・・・』とお皿を数える声が・・・

エクスポには、中国、韓国、台湾、タイ、日本の幽霊が結集。他のアジアの国にはけっこうカラフルで陽気な幽霊がいる。

悪魔の口?

アジアの地獄と幽霊展

両足を揃えて飛びはねるドラキュラ

アジアの地獄と幽霊展

やっぱり日本製が一番怖い。なにコレ、左の手!

アジアの地獄と幽霊展

アジアの地獄と幽霊展

「お岩って誰?」と娘。
四谷怪談は諸説あるけど、他に愛人ができた伊右衛門が妻のお岩を厄介払いしようとした話。歌舞伎で、毒を飲まされて顔が変形したお岩が鏡の前で髪を梳く場面(髪がごそっと抜ける)、お岩と、別件で殺された小平の死体を戸板の両面に括り付けて川に流す戸板返しの場面はかなり怖い。

他のブロガーの方も書かれていたけど、日本の幽霊は圧倒的に女が多い。なぜ?
「女性の方が造形的に幽霊に似合う」と私。髪が長くて華奢で出やすい。
「女は恨みが内向する?」と娘。確かに!江戸時代は今より男尊女卑で、女性は思っていることを言えなかったから、恨みつらみが募って死んでから化けて出る。

しかし。今の日本も根強く男社会、という気がしたのは、堤堯氏、久保紘之氏というジャーナリストが、テレ朝記者&官僚のセクハラ事件について対談している記事。
久保氏「この女性記者にはプロ意識や覚悟がなさすぎるんじゃないかな。・・・・政治の世界ではああいう手合い(福田氏のような)が掃いて捨てるほどいる。そんなの先刻承知のうえでこの世界に入ってきたわけでしょう。高校出たてのカマトト娘じゃあるまいし、甘ったれるなよ」
それに答えて堤氏は、
「先日2人の元新聞記者にこの件をどう思うか聞いてみたら、『取材現場は戦場で、戦場では通常の社会生活とは違うルールと覚悟が適応される。テレ朝の女性記者はそれを理解していなかったんじゃないか』」
あんまりびっくりして雑誌を取り落としそうになった。

この理屈が通るなら、ハーヴェイ・ワインスタインも「ハリウッドは戦場で、通常とは違うルールと覚悟が必要。映画の世界では私のような手合いが掃いて捨てるほどいる。女優たちはそれを承知でこの世界に入ってきたわけでしょ。甘ったれるな」とか言って切り抜け、逮捕されなかった。
自分の優位、権力を利用して猥褻な言動をするのは浮気より恥ずべき行為、取材現場やハリウッド以前の、根本的な道徳観の問題だ。
こういう発言していたら、誰か化けて出るわよ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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