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夜更けに何が行われていたか?

「午前4時ごろ、怒鳴り声聞かなかった?」
「全然、何て怒鳴ってたの?」
「『3階に売女(複数)がいる!』って何度も」
「!!!」
怒鳴り声で起こされたクロエは娘の友達。アパルトマンがなかなか見つからず、父親はパリから1時間以上の町に住んでいるので、一時的にうちで暮らしている。彼女の使っている部屋は中庭に面していて、どうやら怒鳴り声は隣棟の窓から聞こえてきた。

「うるせーっ!て怒鳴り返せばよかったのに」
「それがなんかフツーじゃない感じで怖かった」
騒ぎを聞いて猫たちも駆けつけ、ウーッとうなっていたそうだ。
「そしたら10分くらいして2-3人がダダダって階段を降りてくる足音がして、ハイヒールの音なのよ」

つまり3階で何かが行われていて、その物音に苛立った男がわめき、ハイヒールの娼婦が出て行ったということらしい。
「私たちが引っ越してきたとき、あの棟のステュディオで娼婦が仕事していた」と夫。
世界で一番古い職業を営む彼女は当時60歳以上、ミニスカート+網タイツで毎日門の前に立っていた。
「僕たちには“管理人”ってことになってた!」と息子。それを信じていたのが今でも悔しいらしい。
「もう15年以上じゃない、彼女がリタイアしたの。彼女の仕事場も3階だったのかも」
「いや1階だった」と夫。
「アラ、よく知ってるわね」
「それは・・・」
険悪になりそうなとこをクロエが救う。
「とにかくここ、ヘンな住人が多い。コンポストのネオヒッピーとかロベール親子とか・・・」

言われてみればその通り。幸いうちの家族はヘンな人に入っていなかった。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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