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先週の土曜からフランス全土で道を封鎖して抗議しているGilet Jaune/黄色いヴェスト。
エンジン用燃料の値上げ-ディーゼル燃料22%、ガソリン14%値上げ-に抗議して、男性2人がfacebookで呼びかけたのが始まり。道路工事や故障修理中の人の安全のための蛍光イエローのヴェストをシンボルにして、17日の土曜日、あちこちの道路を封鎖した。参加者は28万人と言われる。

発煙筒も黄色でコーディネート!

Gilets jaunes/黄色いヴェスト 抗議デモ

Gilets jaunes/黄色いヴェスト 抗議デモ

燃料費値上げは、Co2排出量が多いディーゼル車をジワジワと締め出そうとする意図で、その代わり車(より大気汚染の少ない)を買い替える人に補助金を提案している。

パリ市長アンヌ・イダルゴはパリから車を締め出す、というミッション・インポッシブルを考え、来年7月から13年以上のディーゼル車禁止を決めた。パリを走れなくなる車は79万台に上る。

都会に住んでいると車の必要性を感じないけど(第一、私は免許を持っていないので必要を感じてもどうしようもない)車しか移動手段がない田舎が多い。抗議者の大半は毎日の生活に車が必要不可欠な人たち、「車がないとパンも買えない」人たちだ。

例えば、日曜の朝市の商店主たちはトラックに商品を積んで、パリから1~1時間半の地方からやってくる。燃料費が上がればチーズや野菜の値段にも影響するに違いない。

黄色いヴェストたちの抗議は購買力の低下、富裕者を優遇するマクロンの政治に発展し、「マクロン辞めろ」のスローガンになる。
1週間後の今日は、地方からも黄色いヴェストがやってきて約8000人がシャンゼリゼ大通りで警官・憲兵と衝突。
火炎瓶、催涙弾、車壊し・・・燃料費が上がればマジに困る人たちの抗議が説得力を失うヴァイオレントなデモになる。このデモを利用した極右、極左が混じっていた。

Gilets jaunes/黄色いヴェスト 抗議デモ シャンゼリゼ大通り
photo:Reuter

昨日、カール・ラガフェルドがイリュミネーション点灯した”世界で一番美しい通り”がこんなことに・・・

gilets jaunes champs elysees2
photo:AFP

労働組合の組織的・計画的デモや集会と違い、自発的な抗議運動なので、許可を取っていない場合も多い。
先週の土曜日、急病の子供を車で病院に連れて行こうとしている母親が、突然現れた黄色いヴェストの集団にびっくりし、人身事故を起こした。
「子供が急病なだけでパニックになってるのに、この母親かわいそう」と同情すると、
「君なら3人は轢き殺していた」と夫。
話の趣旨を変えないで欲しい。

この全国的な抗議にマクロン大統領がすぐ返答しないので(火曜日にすると言っている)テンションは高まるばかり。
就任後最大の危機・・・前にも”最大の危機”がなかったけ?


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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