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ずっと沈黙を守っていたエマニュエル・マクロンが20時のニュースでついに口を開く。
既に来年1月1日に決まっていた燃料税引き上げは取りやめ(約40憶ユーロの“儲けそこない”)、それでも鎮まらないジレ・ジョーヌにどんな条件を出してくるか?と週末から待ちに待たれていた。

マクロン、ジレ・ジョーヌ

13分間の演説で:
〇SMIC(最低賃金)受給者に月額+100ユーロ
〇残業手当を無課税に。
〇2000ユーロ以下の年金受給者にCSG(国民保険と失業保険に融資するための源泉徴収)免除。
・・・とかなりの歩み寄り。

一方、ジレ・ジョーヌの要求していたISF(富裕者税)の回復はノン。
理由は、富裕者が税率の低い国に引っ越すのを食い止め(有名どころではLVMH社長ベルナール・アルノー、ジェラール・ドパルデュー、ちょうど1年前に亡くなったジョニー・アリデー・・・)彼らが国内で投資するのを促そう、というもの。
理屈はわかるけど、外国に逃げ出そうとする大金持ちに「税金安くするから行かないで」というのもヘンな気がする。
個人的には燃料税取り消し分をISF回復でチャラにしたら?と思ったんですが。

マクロンの演説を聞いたジレ・ジョーヌたちの反応は「前進だ」「不十分」に別れる。
とくに《SMIC受給者に毎月+100ユーロ》は、「SMIC(最低賃金)よりちょっと高いサラリーをもらってるけど生活が苦しい人はどうなる?」
インタビュアーにマイクを向けられたジレ・ジョーヌは「不十分」派が多かったけど、ニュースの切り取り方を鵜呑みにはできない。

でもこれらの提案を3週間前にしていたらデモを鎮められていたし、お店壊し、車に放火も避けられたのではと思ってしまう。
なんでもっと早く言わなかったの、マクロンさん。
演説の中で「私の言葉が傷つけたこともある」と反省の色も見せた。

上の3つの“歩み寄り”は来年初めから実施され、ざっと見積もっても80~100憶ユーロかかるという。
ラジオに出てきた右派の議員は「一体そのお金はどこから出てくるんでしょうか?」
私もまったく同じ疑問。どっかを削らないと捻出できないのではない?
フランス語で「ピエールを脱がせてポールに着せる」という表現があるけど、脱がされるのは誰か?


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コメント
でも、歩みよるだけまだまとも。
我が国の首相だったら数の暴力で絶対に押し通しますからね。
議員年金も復活させようとしているし。

やれやれ。
マクロンが辞任しても、左でも右でも移民流入賛成派しか大統領になれないフランスのキングメーキングシステムと今時寡占マスメディアに流されるフランス国民。
マクロンを見るとフランスのエリート教育の老朽化、弊害そのものだと思うが、結果を引き受けるのはフランス人なので。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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