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『美しい息子』を父親は救えるか?

「誰よりも愛している」
これまでデヴィッドは、息子のニック(ニコラ)に何回このセリフを繰り返して抱きしめたことか。
輝かしい未来が待つ18歳の息子と、強い絆で結ばれていると信じていた。
離婚した後一緒に暮らす息子に母親の分まで愛情を注いできた。
それなのに、ニックが12歳からドラッグを始め、深刻な依存症になっていることにすぐ気づかなかった。

ドラッグがこれまでの親密な関係も愛情も押し流してしまったように、今のニックにはどんな言葉も届かず、別人のようだ。
それでもデヴィッドは、別れた妻(ニックの母)、現在の妻の助けを借り、息子を泥沼から救い出そうとする。

ベルギー人監督フェリックス・ヴァン・フルーニンゲンの『My Beautiful Boy』(原題はmy なし)
アメリカ人ジャーナリスト、デヴィッド・ジェフの自伝小説の映画化だ。

Beutiful boy

父デヴィッド役のスティーヴ・カレルは『Welcome to Marwen』(暴行を受けたトラウマと記憶障害で社会生活ができず、人形の世界で暮らす男の話)でもよかった。

Beutiful boy

そして息子はティモシー・シャラメ!(フランスでは”ティモテ”と発音。お父さんがフランス人)

Beutiful boy

君の名前でぼくを呼んで』より大人っぽくなって相変わらずの存在感。もともとラリッタようなトロンとした目だし、脆さと頑固さの混じった中毒者になりきっている。

少し前に封切りになった『Ben in back』は、やはりドラッグ依存の息子を救おうとする母(ジュリア・ロバーツ)の話(観なかったけど)。
こういう映画は、観る前にストーリーがある程度読めてしまうけど、この『My beautiful Boy』は原作があるせいか、俳優がハマっているせいか(両方でしょうね)説得力があった。

ニックの「(ドラッグの)恍惚とした充足感がない生活なんて、生きていく価値がない」というセリフ(正確ではないけど)

Beutiful boy
photos:allociné

2年前に亡くなった夫の従弟はアルコール依存症で、何回か中毒患者治療所にも滞在したけど、結局やめられなかった。
彼も「お酒のない生活なんて生きていてもしょうがない」と思っていた・・・

父親の必死の努力にも拘らず、映画から伝わるメッセージは:
アルコールでもドラッグでも賭け事でも、依存している本人が”やめよう”と決めなければ、誰も助けることができない。

余談ですが、ティモシー・シャラメはマドンナの娘と一緒にいて別れて、今はリリー・ローズ・デップと暮らしているんだって!
有名人の娘が好きなの?

My beautiful Boy

フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン監督作品
主演:ティモシー・シャラメ、スティーヴ・カレル
2時間1分
フランスで上映中


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コメント
この映画、観ました。すごく良かったです。
スティーヴ・カレルは、好きな俳優で、この作品の演技は素晴らしいかった。父親の悲しみが痛いほど理解できたし、彼の再婚相手の奥様の苦悩も、ひしひしと伝わってきて、、、、。腹違いの双子の兄妹のお金をくすねてしまったニックに対して、彼に接した父親の行動。痛々しかった。
話題の若手俳優ティモシー・シャラメが、熱演していました。レデイーバードの演技よりも、こちらの作品の方が良かったて思いました。
この作品、太鼓判を押します。

Re: キャットラヴァー様
再婚相手の女性、心配を表面にはあまり出さない演技がよかったですね!
『レディ・バード』見逃しました。残念・・・
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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