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モト弁護士&プレイボーイ

シャンブル・ドットをやっている義弟のジャン=ルイはモト弁護士。税金を長年に渡って滞納したため資格を失ってしまった。
税金を払えなかったわけではなく、ガールフレンドにプレゼントしたり、一緒に高いホテルに泊まったりして使ってしまったからだ。

義父母は、そんな息子を叱るでもたしなめるでもなく、母親は「モテるのは男の甲斐性」と自慢にし、厳格な大学教授の父親は“自分にないものを持っている”プレイボーイ息子を可愛がった。
その結果、義弟は一度も結婚せず、独立もせず、数年ごとに変わる恋人の家と実家を行き来していた。
30過ぎても親の家に住んでいる男子の映画『Tanguy/トンギィ』が2001年にヒットしたけど(先日出た続編は駄作)、ジャン=ルイはTanguyどこではなく、60歳まで親の家に住んでいた。

元彼女たちはイタリア人、コルシカ人、南仏人と南の女ばかり。母親が南仏アジャン出身なのでマザコンかも。
今一緒にいるのもコルシカの女性。弁護士だったころ弁護した女性だ。10年以上と長続きしているのは、年取って以前ほどモテなくなったのと、コルシカ女性が目を光らせているからと思われる。

弁護士ができなくなった彼は、そのコルシカ女性と、パリにレストラン『Table Corse/コルシカの食卓』を開いた。プラザ・アテネのアラン・デュカスのレストランにいた若い料理人をシェフにし、ミシュランに出るくらい流行ったのに閉店。
原因のひとつは、シェフがカミングアウトして、セカンドを口説いたのにセカンドが応じなかったので決裂したからだ。

その後、義弟はシャンブル・ドット(英語のbed and breakfast)をあちこちで探し、フィジャックにいい物件をみつけて落ち着いた。

名前はSoleiho/ソレイオ。昔、この地方で、穀物やコーヒー、ラヴェンダーを乾かしていた最上階のこと。

フィジャック、シャンブルドットSoleiho

サロン兼食堂

フィジャック、シャンブルドットSoleiho

サンティアゴ・デ・コンポステーラ(フランス語ではSaint Jacques de Compostelle) への巡礼の道筋に当たり、1階はお遍路さん用の素泊まり宿。上の階に3つ星ホテル並みの部屋が4室。
けっこう繁盛していて、オフシーズン(11月から3月)は閉めてコルシカ島に行ったり、優雅な生活をしている。

・・・という話を-もちろん義弟がいないところで-友達にしたら、「映画みたいな話!」と呆れていた。
ほんと、滅茶苦茶だけど憎めない、映画の脇役で出て来そうな人なのだ。


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コメント
素晴らしいブログですね
応援してます
現実の世界は小説や映画よりも面白いことが多々ありますね。モト弁護士のプレイボーイ、嫌いじゃありません。こういう人が身近に居るのは案外面白いことかも、と自分の周りを見まわしてみましたが、彼に肩を並べられるような人はそうそう居そうにありません。
Re: yspringmind様
そうですね。面白くても時々会うのがちょうどよく、一緒に暮らしたら大変そうな人です。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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