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『日本語で見た初めての夢』

まさか私の話ではない。
8月21日に発売になった娘の初バンドデシネのタイトルです。

Mon premier reve en japonais

自分が小さかった頃、日本という2分の1のルーツをどう生きたか、というお話。

娘が生まれた時、私は日本の家族から断絶され、何年か帰国しなかった。
娘は私や、6歳年上の兄貴から聞く話で、日本の実家や家族を想像する。
お兄ちゃんとボクシングをし、日本語の先生の頭に消しゴムのカスを振りかける、一見逞しく育っていく娘。
でもアタマの隅に、
「ママンが家族と仲たがいしたのは自分のせいじゃないか」
「ママンが日本に帰って2度と戻ってこなかったらどうしよう」という心配がいつもあった。

夜寝るとき毎晩のように、私は日本の昔話を話して聞かせた。『浦島太郎』『鶴女房』『鉢担ぎ姫』・・・
でもよく考えると、日本の昔話の結末は往々にして哀しく怖いのだ。
その結果、夜になると、娘の部屋には昔話の登場人物や、会ったことのない日本の家族が現れるようになる。

日常はモノクロのマンガタッチで、
Mon premier reve en japonais

日本の昔話や夢の世界はカラーで描いている。

Mon premier reve en japonais


これは娘がエスティエンヌ美術学校の卒業制作で作ったもの。
口頭試問の試験官のひとりが、バンドデシネ出版社Futuropolisの編集者で、出版が決まったというラッキー。

初めて読んだときは滂沱、までいかないけど涙が出た。
当時の娘の不安や罪悪感を十分わかってやれなかった、という自責と、
こういう形で表現することで日本と折り合えてよかった、という安心。

今、子供たちは2つの母国、2つのカルチャーを持ったことをチャンスと思っているようだ。
先日パリでお会いした読者のお嬢さんが「ハーフではなくダブルと呼んでほしい」と言われたそうだ。名言!

”ダブル”の方、そのご両親だけでなく、多くの方に読んでいただけたら嬉しいです・・・と親バカの宣伝になりましたけど。


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コメント
お嬢さんのご本
パリのヴァンドーム広場近くに大きい本屋さんを見つけたので、お嬢さんの本を早速買いました❗とても目立つ置き方をしてありましたよ。見つけた時には、我が子の本に出会えたように嬉しかったです。日本とロサンゼルスに持ち帰りますね。
Re: 進藤とみ子様
わああ感激!ありがとうございます!
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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