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涙よりユーモアで訴える社会派映画

自閉症の子供をの世話をするアソシエーションを運営するブリューノ。
マリックは貧困地区で路頭に迷う若者援助のアソシエーション代表。自閉症の子供の世話ができそうな若者を教育し、ブリューノの手伝いをさせている。
ブリューノは、国の施設や病院が「手に負えない」と音を上げた子供を引き受けている。
口をきかない子供は怒りや不満が他人や自分への暴力となって噴出する。
頭を壁にぶつけ続けるヴァランタンは一日中ヘルメットを被らされている。

トレダノ&ナカシュ『Hors Normes』

比較的軽症のジョゼフは工場で1週間の研修までこぎつけた。ただし、メトロに乗る度に非常ベルを押してしまう。

トレダノ&ナカシュ『Hors Normes』

ただでさえ忙しすぎるブリューノのアソシエーションに国の監査が入る。
「資格のない若者に自閉症の世話をさせているそうですが・・・」
成果よりも、規格に準じているかどうかが大事なお役人はどこの国でも同じだ。

実在の人物、ブリューノとマリックの日常をエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュが映画化『Hors Normes』。
“規範を脱した”という意味。

トレダノ&ナカシュ『Hors Normes』
photos:allociné

このコンビの大ヒット作『最強の2人』-車椅子の富豪と移民の看護人の可笑しく感動的な物語-も実話だった。

この『Hors Normes』も深刻な問題を扱いながら、泣かせようとせず逆にユーモラス。社会問題を扱うトレダノ&ナカシュの最強の武器はユーモアなのだ。それは一緒に観た娘に「あんな仕事がしたくなるね・・・」と言わせる説得力を持っている。そんなに簡単に言われても困るけど、人助けになることをしている人たちの苦労と生きがいが、伝わってくる作品だ。

マリック演じるレダ・カテブ(『ヒポクラテスの子供たち』)はいつもながら上手いけど、びっくりはブリューノ役のヴァンサン・カッセル。いつもセクシーな2枚目が、背中を丸め、ヨレヨレの服でなりふり構わず走り回る。最後に出てくる実在のブリューノに似ている。
子供たちは現実に自閉症の子供が演じているのもすごい。
絶対お奨めの作品です!

Hors Normes
エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督作品
主演:ヴァンサン・カッセル、レダ・カテブ、エレーヌ・ヴァンサン
1時間54分
フランスで公開中


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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