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スト中が穴場、人気美術館

ポンピドゥーのフランシス・ベーコン展。人が多そうで行列しそうで、延び延びになっていた。
ふと、ストの間は穴ではないか?と。
近くに住む友人の新間美也さんと夫と3人、6日金曜日を予約すると(ポンピドゥーは予約が必要)果たしてどの時間帯も予約できた。
メトロ2駅ちょっとの距離なので歩いていった。夫は「こんなに歩くのは初めてだ」とブツブツ言いながらついてくる。

ポンピドゥーの入り口には、入場者より従業員のほうが多く、スイスイと入れる。
会場も然り。この理想的な空き方を見よ!

フランシス・ベーコン展 ポンピドゥーセンター

《Francis Bacon en toutes lettres/文字によるフランシス・ベーコン》と題され、アイスキュロス、ニーチェ、ジョルジュ・バタイユ、ミシェル・レリスらが影響をを与えた作品が集められている。

フランシス・ベーコン展 ポンピドゥーセンター

暴力的、奇怪、病的・・・という形容詞がつくベーコンの作品、寝室の壁にかけようとは絶対思わない。
観る人を不安にさせ、かき乱すような絵だ。
「人の顔や身体がこんなにデフォルメされて見えていたなら、しんどかっただろうね」と私。
「なのに、なぜこんなに評価されるのかわからない」と美也さん。

彼のトリプティック(3枚一組の作品)は世界一高い絵画のひとつと言われる(2013年、1億4240万ドル)

フランシス・ベーコン展 ポンピドゥーセンター

見たくない面を暴くから?
人間の存在に問いを投げかけるから?
わからなさと言えば、ジェフ・クーンスのほうがわからない。

ベーコンは色が素晴らしい。異常にデフォルメされた人物のバックがレモン色、深い赤・・・カーキやグレイの暗い色も綺麗だ。

インタビューで「なぜ常に病的な、異常なものを描くんですか?薔薇の花を描こうとは思わないんですか?」と聞かれ、
「今は美しい薔薇も、2日後には花びらが落ちて枯れる。死んでしまう。私が描くものと結局変わらない」と答え、ニッコリ笑う。

「なんでアトリエがこんな状態なんですか?」と質問されたアトリエの復元。散らかっていないと落ち着かないらしい。

フランシス・ベーコン展 ポンピドゥーセンター

1971年、ベーコンの初めての展覧会がグラン・パレで開催された。グラン・パレに迎えられたのは、それまでピカソだけだ。
ベーコンが晴れ舞台にいる間、彼の愛人であり、モデルであったジョージ・ダイアーがホテルの部屋で自殺している。
生と死は隣りあわせだ。

ベーコンの絵は残像が残る気がした。
それでも寝室にかけようとは思わないけど。

Francis Bacon en toutes lettres
ポンピドゥーセンター
2020年1月20日まで
休:火曜日

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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