souris

さて箪笥の後ろに誰もいなかった、とこまでお話しましたよね。ほどなく、壁に小さな穴を見つけた私(古い建物なんで)「ここから出て行ったのでは?」と、ガムテープを貼って塞ぎ、これで一件落着、と安らかな気持ちで出かけた。

しかしその夜、「ママン!ネズミ!私の目の前にいる!」という娘の叫び声で破られる平安。
駆けつけるべきか一瞬迷う。だってネズミは本当に怖い。
「アナイス、アンタの出番よ」「かかれ!やっつけろ」と息子もけしかける。
「ダメ、殺しちゃダメ!すごく小さくて可愛い」「窓開けて外に出したら?」「この寒さだもの、出るわけないよ」
ところが、息子に抱えられてやってきたアナイス、ネズミと対面すると、ビビって後ずさる!
ネズミは素早く本の陰に逃げ込み、アナイスは「急用を思い出した」というようにそそくさと部屋を出て行った。唖然。
猫とネズミは本能的に宿敵で、猫はネズミを取ると「戦利品」を自慢げに主人に見せに来るんではなかったの?
「アナイス、お前には失望したよ」と息子。

anais

私の問題はさらに切実だ。
猫が威嚇にならないなら、アナイスと寝ても身の安全は保証されない。私は自分の部屋の扉を素早く閉めた。ネズミを可愛いという人が、一緒に寝ればいいのだ。

これで今夜は安心して眠れる!とベッドに入ると、ついてきたアナイスがまっしぐらに私の机の向かう。ウソ!机の後ろにいるってこと?ドア閉めといたのに、どこから入ったの?!

机の隅を凝視していると、細長い尻尾が見え、本人が姿を現した。5cmくらい、本当に小さい。
猫が怖くないと知って大胆になったのか、チョコチョコと進むと、ベッドの下に入り込んだ。
アナイスは何をしとる!と探すと、ベッドの上で足を舐めて身づくろいなどしている。
つまり姿が見えないときは嗅ぎまわったりするくせに、ネズミが現れると、ほかの用事を思い出して見て見ぬふりをする臆病者なのだ。

ああ、ネズミが下にいるベッドでなんて寝られない!
ところが、眠気が勝って、猫と私はそのまま眠ってしまった。人間って(猫も)適応力がすごいのね。
ネズミ嫌いの方、1晩一緒に暮らすとネズミ嫌いは直るかも・・・



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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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