猫とネズミ:エピローグ

「一晩一緒に暮らすとネズミ嫌いが直る」なんて言ったのはどこの誰だ?!
ジョージ・オーウェルの『1984』を読みながら、ウトウトし始めていたとき、ベッドの上で動く黒っぽい小さなものを見たときの私の叫び声!お聞かせしたかった。
その声でアナイスが目覚め、追いかけっこが始まった。

やっと本能に目覚めたか!『トムとジェリー』なんか見たことなかったもんね。頑張れ、アナイス!
しかしここぞというとき-前足でパンチを食わせれば倒せそうなとき-なぜか一瞬引いてしまう猫、そしてネズミの素早さも聞くに勝る。

もう夜中の1時過ぎ、猫に任してはおけない。私は無印のプラスチックケースを空にする。
上からすっぽり被せて捕獲しようというわけ。
しかし、ネズミは隅っこや物陰が好きで、なかなか開けた場所に出てきてくれない。アナイスとの鬼ごっこを見物すること30分、ついにネズミが隅から走り出て、床に置いてあったファイルの中に逃げ込んだとき、ファイルに無印ケースを被せた。ヤッタゼ。

ネズミがファイルから出てこないのが不安要素ではあったけど、ベッドの下にも机の後ろにもいない。アナイスは無印ケースの匂いを嗅ぎまくり、上に乗ったり、開けようとするので、ケースを引きずって部屋の外に出し、さあ寝るぞ!

さて翌朝、夫に「この中にいるはずだから、どうにかして」と言うと、私のパニックをあざ笑ったくせに、怖がるのだ。結局2人で大きなビニール袋に、ケースごと入れて逆さにふる、という方法で捕獲・・・ネズミは死んでいた。結構大きなケースなんだけど酸欠になったのか?恐怖で心臓マヒとか?でもネズミ捕りにかかるよりは良かったよね。
「ネズミ捕まえたの、誰?」というと、アナイスは「ひと事」という顔をしてあさってのほうを向いていた。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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