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服よりアート、アニエスb

うちの階上に引っ越してきた女性が「自転車置き場のこと、義理の息子さんに聞いたんですけど…」
「ギリノムスコ?!」
・・・ああ、将来、義理の息子になるかもしれない男子のことですね。
彼が、自転車を物置に入れているのを見て、自分の自転車も入れたいと思ったらしいけど、あれは公共の物置じゃなくて、うちの家財道具が入っているのよ。残念でした。

“義理の息子になるかもしれない男子”はティボーと言って、パリのボザールの最終学年。
「画家で食っていけるわけがない」と夫は娘カップルに懐疑的、と言うより、誰を持ってきても「娘には相応しくない」という父親バカの典型かもしれない。

でもティボーが2018年、アニエスb賞を取ってから評価が少し変わってきた。
元から芸術メセナで有名なアニエスbは、ボザール学生を奨学金や賞で援助するアソシエーションAmis des Beaux Artsの会長をしている。だけでなく、学生や若い画家の作品を集めて、本社内で展示したり、Tシャツの図柄にしたり。
本業のプレタは息子に任せ、アートに力を入れていて、2月にはLa fab (Fondation Agnèsb)がオープンした。

13区の、ミッテラン大図書館やMK2(シネマ・コンプレックス)がある一画 。

la fab アニエスb

アニエスbがコレクションした現代アートの常設展。
名前を知っているのはジョン=ミシェル・バスキア、写真家のナン・ゴールディンくらいだ。
フランスで最初にバスキアを買ったのがアニエスbなんですって。

la fab アニエスb

ピンクの蜘蛛の巣が張った自動車。愉快な異様さで目立っていた。

la fab アニエスb

テンポラリー展は『Moins de 30ans!!/30歳以下!!』。その殆どがパリやストラスブールのボザール学生の作品。

la fab アニエスb

ここに“義理の息子になるかもしれない”ティボーの作品が3点。
『おばあちゃんのあごひげを抜いてあげている弟』 暖かい関係が伝わってくる。彼は家族や友達をモデルにすることが多い。

la fab アニエスb

ティボーと同じアトリエにいる女子学生の作品。光と影がとてもいい感じ。

la fab アニエスb

1時間もあれば全部見れる大きさは週末の午後にちょうどいい。
買いやすい値段(2000~1万ユーロくらい)の若いアーティストの絵画を買う人はけっこういて、ティボーの絵も1枚売れていた。
スイスから来た女性で、嬉しそうに抱えて帰って行ったとか。
ふつうギャラリーは50%取るけど、『30歳以下展』は奨励のため40%。「30にしてもよかったのに」とわたし。

夫はこの展覧会を見てから「画家で食っていけるわけがない」はやめて、「アーティストのカップルは上手くいかん」になった。

la fab Agnèsb
Place Jean Michel Basquia
火-土、11h-19h
入場料4€
Moins de 30ans!!は8月1日まで

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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