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田舎の隣人カップルは歳が35離れている。エマニュエル&ブリジット・マクロンも敵わない。
でもお隣さんは逆、旦那のジャンが35歳上だ。
コートジボワールのアビジャンに赴任していたジャンが、ハタチそこそこの美しい女性、クリスティーヌを連れて帰ってきたときは、村の住人がたまげ、「アフリカから若い女性を誘拐してきた」と噂した。
そうだろうね。シャンパーニュ地方の人たちはアラブ人差別があり、その他の余所者もあまり好きじゃない。
わたしも最初はずいぶんジロジロ見られたもんだ。

アフリカでひと財産成したジャンは定年より早く退職。周囲の荒れ果てた家を次々に買い取り、

こういうボロ屋↓

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クリスティーヌと共に改装し、シャンブルドットや貸しアパートに生まれ変わらせる。
プロの職人の手は殆ど借りず、大工・左官業を2人でこなし、Le bon coin(何でも売り買いのポータルサイト)で家具を調達。
Elle Maisonに出してもいいくらい素敵な住居に変身させた。

かっての大きな納屋に、今は4世帯住んでいる。左の階段も自分たちで造った。

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herblot_etage.jpg

バカンス先のモロッコで買い、トラックで運んだベッドとリネン。

herblot3.jpg

人口200人の村に需要があるの?と思われるだろうが、近くの町で働く人や、ブドウ収穫の季節労働者が借りて、アパートは繁盛している。シャンブルドットはシャンパンのカーヴ巡りをする旅行者が泊まる。

ところが75歳を過ぎた頃から、ジャンの体力がガタっと落ち(当然)歩くのもシンドクなってきた。
今まで何でも2人でやってきたのに、クリスティーヌだけがアパートの管理や買い物に行くようになると「若い男に取られるんじゃないか」という不安が生まれた。
ジャンはほぼ一日中、テレビの前のソファに寝ているので、妄想が膨らむ時間はたっぷりある。
クリスティーヌとわたしが家の前で立ち話をしているときも、カーテンの陰から見張るジャンの姿。
「夜、TVシリーズを観るのが楽しみなのに、一緒に寝ないとダメなの」
夜中に2回、トイレで目覚めると助け起こさなくてはならない。
「それはまだいいの。ずっと監視されてるのが耐えられない。息が詰まりそう」
アパートを何軒も持ち裕福だけど自由がない“黄金の檻”。
カップルは歳が離れているほど、晩年が難しいと言うけど本当だわね。

娘と2人でクリスティーヌ救出案を練っている。
「愛人を作って、アパートを掃除に行くときに落ち合う」
「うーん、小さい村だからすぐ噂になる」
「じゃトロワ(50㎞離れた大きな街)で会う」
「ジャンが出してくれない。自分も一緒に行くって言うわよ」
・・・と救出案は目下、壁にぶち当たっている。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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