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ヨーロッパで薬屋が一番多いのがフランス、というのはは知っていた。全国平均で人口3500人当たり1件。
パリでは2500人に1件、どこに住んでいても徒歩6分以内に1件だそう。うちなんか徒歩2分の距離に2件あるものね。

「1年の薬消費量は1人当たり36箱、これには処方箋なしで買える薬、スーパーで売っている薬、サプリメントは含まれません」とINC(国立消費インスティテュート)の人がラジオで言っていた。この処方箋なしで買える薬(頭痛薬、風邪薬・・・)の中に、効かないどころか有害なものが少なくない、と。
「例えばDolirhume Pro(ドリリュムプロ)は心臓循環器に有害で心筋梗塞を引き起こす危険もあります」
「!?」
この風邪薬は“徒歩2分”の薬局に薦められたことがあるのだ。

国立消費インスティテュートは『6000万人の消費者』という雑誌を出していて、今月の特別号が『処方箋なしで買える薬のテスト』と聞いて、さっそくキオスク(徒歩5分)で買った。

60millions médocs

それによると、
前出のDolirhume Proにはプソイドエフェドリンという覚せい剤の原料が含まれている。アメリカでは1人2箱までに限られているそうだ。

喉が痛い、咳が出るというとき夫が買いたがる(食べたがる)ドロップStrepsils(ストレップスィル)は、リドカインの麻酔作用で「効いてる」感じを与えるが、プラシーボ効果のみ。だけでなく、飲み過ぎると痙攣やひきつけの危険もある(!?)。

お馴染みすぎて頭痛薬の代名詞みたいになっているアスピリンUPSAの副作用はアレルギー(喘息持ちの人の10%)と出血(鼻血とか)。さらに一錠に460㎎のソディウム(食塩1g分)含有なので、心臓疾患のある人はやめたほうがいい。

眠れないとき時々飲むEuphytose(ユフィトーズ)。Phyto(植物)だから大丈夫だろう(あまり効かないし)と思っていたら、飲みすぎると胃腸障害、皮膚アレルギー、肝臓障害の危険もあるだって。植物成分だからと安心してはいけない。

・・・などなど60種の薬がテスト&分析され、「お奨め」「仕方ない」「禁止」のアイコンがついているので、薬品の成分がよくわからなくても役に立つ。
60種の中で飲んだことがあるのは1割くらいで、その1割の中に「禁止」が半分あった。

消費インスティテュートの女性によると春のコンフィヌマン以来(予想通り)、精神安定剤、抗鬱剤の消費が増えている。でもまだ数字は出ていない。

そういえば今、ミッシェル・ウェルベックの『セロトニン』を読んでいる。主人公フロランの彼女は、パリの日本文化会館に勤めているYuzuという日本人、一日平均6時間バスルームに籠り、毎日18種のクリーム&ローションを使っている。
タイトル(セロトニンは抗鬱剤の成分)に反してユーモラス、深夜にひとり笑いしている。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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