ブッシュに見せたいイラク戦争の映画

灰色の寒空に雨が降り出したグレイな週末は、バカバカしく可笑しい映画かヴィデオを観るに限る。近くの映画館に『ENVOYES TRES SPECIAUX』(超特派員?)を観に行った。

envoye

有名ラジオ局R21は、名リポーターのフランクと腕利き録音技師のアルベールをイラクに送り込む。
フランクの臨場感あふれる《特派員報告》は人気をよび、R21は視聴率を上げる。
しかしある日、フランクが流した“スクープ”が、政治的波紋をよび、2人の身の危険を案じたフランス政府は、すぐにバクダッドのフランス大使館に出頭せよ、と命じる。しかし遅かった!すでに2人は人質に取られていた。

envoye3

アルベールの奥さんがテレビでよびかけ、2人の写真があちこちに貼られ、身代金のために全国からお金が集まってくる。

フランクとアルベールは窮地!人質になっているからではなく、2人はイラクになんか行っていないからだ。
アルベールのドジで飛行機に乗れなかった2人は、友達のアフリカ人がやっているハマムに逃げ込み、ネットでみつけた最新情報をパッチワークして《特派員報告》を送っていた。

いまや国民のヒーロー、2人を救い出そうとする運動はますます熱くなっている。今更、パリのバルベスにいました、なんて言えやしない!

envoye2

見るからにドジそうな中年男、ジェラール・ジュノと、まじめ可笑しいジェラール・ランヴァンのコンビ。

ジェラール・ジュノは、高校で出会ったクリスチャン・クラヴィエ、ティエリー・レルミット、ミッシェル・ブランと組み、『レ・ブロンゼ』『サンタクロースはクズ野郎』など人気お笑い映画に次々と出演。
「こういう冴えないオジサン、いるいる!」と思わせる平均的フランス人の雰囲気が受けている。
2004年に大ヒットした『コーラス』ではシリアスな主役が評価された。

ジェラール・ランヴァンは渋い2枚目の役も多いけど『ムッシュ・カステラの恋』『キャンピング』など、“いい男なんだけど抜けてる”役がすごくいい。

ストーリーに信憑性はないんだけど、2人のジェラールのやり取りに能天気に笑える映画。笑うとシワが・・・も忘れてゲラゲラ笑ってしまった。

にほんブログ村 海外生活ブログへ
ランキング参加中。応援していただけると嬉しいです。



スポンサーサイト
コメント
Re: ジェラ・ル・ジュノ氏
> はじめまして。
> エールフランスの機内でみて、フランス語も英語字幕もなんとなくしかわからなかったけど、それでも面白かったので、帰国後ネットで検索してみました。
> そういうストーリーだったのか、と理解出来ました。
> ありがとうございました。
>
> ジェラール・ジュノ氏は、ミッシェル・ブラン氏と同級生なんですね~。
>
> フランスは、ハゲててたり、太めだったりしても、いい味を出している、おじさま俳優が素敵ですね。

ジェラール・ジュノは、フランス庶民のバカンスを描いた『ブロンゼ』シリーズや、クリスマスの度にテレビにかかる『サンタクロースはクズ野郎』などで有名な3枚目。ワンパターンの嫌いがあったんですけど、ジーンとさせる映画『コーラス』(確か日本でも公開されたはず)で違う顔を見せて、人気が増しました。
俳優だけじゃなく周囲にも、デブでハゲなのに、魅力的なキャラでモテる男性がいますね。

また見にきていただけたら嬉しいです。
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ