ソフィー・マルソー30年後

13歳の少女が大人の世界を体験していくのを描いた『ラ・ブーム』。この映画で有名になったソフィー・マルソーが、30年後、同じ年頃の女の子の母親役をする。タイトルは『LOL』。
予告編を観たときから、娘が行きたがっていた。「でも親と行かないほうがいいんだって・・・」
生意気いうな!私も観たいんだから、と一緒に行こう!

lol

軽い切り口かと思っていたら、意外に深い洞察がちりばめられていて、私は何度か涙ぐみ、何度も大笑いし、とても共感した。
アンヌ(ソフィー・マルソー)は離婚して3人の子供と暮らしている。
長女のローラ(LOLA)は高校生。家族や友達からは愛称でLOL と呼ばれている。LOLというのはLaughing out loud(大笑い)のSMS式略語でもあるんだって(ヒェー知らなかったの!と娘にバカにされた)。
長いバカンスが終わって新年度、ロルはボーイフレンドのアルチュールと再会する 。「僕ね、バカンスの間に知り合った女の子と一回だけ寝ちゃったんだ」「ホント?実は私も、出会った子と寝ちゃったの、一回きりだけど」と虚勢で切り返すけど、彼の告白に深く傷つくロル。パソコンとケータイ、そして音楽という“三種の神亀”に囲まれた自分の部屋で、ロルは日記帳に心情を書き綴る。彼女の毎日は“大笑い”ばっかりではないのだ。

仲良し3人娘、真ん中がロル。
filles

そして男ども・・・
garcons


30年前と大きく変わったのはコミュニケーションの手段。夜遅くまでSMSが行き交い、ケータイがなり続ける。でも、恋のときめきや悩みは昔と全然かわっていない。
もうひとつ変わっていないのが親。 “うちの子に限って”タバコなんて吸わない、キスなんかまだまだ・・・そして「部屋を片付けなさい」「成績が下がった」「その格好は何?!」口を開けば、そんな台詞ばかり。

異性への関心、タバコやドラッグ、お酒・・・楽しくて危険な“大人の味”をすべて体験したい子供に、口うるさいことばかり言って、ズレていくのだ。
アンヌは、大喧嘩をしては自己嫌悪に陥り、憎らしく思っては、強い愛情を感じる。

「ママン、そんな怖い顔しないでよ」
merefille

完璧にズレるのを防ぐのは、この揺れかえす心と、自分もかってはあんなだった、と思い出す余裕、そして相変わらず恋をし、恋をすれば30年前と同じにときめく今の自分の姿・・・

母と娘の物語、のはずが、私にとってはロルと同じ年頃の息子のことがしっかり重なった映画だ。

もうちょっと物分りのいい親になろう・・・などと思いながら、うちに帰れば、汚れた靴下やジーンズが散らかった息子の部屋が目に入り、「ちょっとゴミ箱じゃないんだから、少し片付けなさい!」と怒鳴っていた。あーまだまだ修行が足りない。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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