ユーロ・ミリオンという宝くじで巨額を当てた夫婦の話を読んだ。
フランス東部の小さな町に住むGさん(爺さんではない、39歳)は中小企業の会社員。2人の子供が小さいので奥さんは今のところ専業主婦だ。
ある晩、ネットでユーロ・ミリオンの当たり番号を調べたGさんは、自分の番号と一緒なので目を疑った。自分が乱視になったのか、酔っているのかと20回見直したけど、やっぱり自分の買った番号とぴったり同じだ。
賞金は5800万ユーロ、計算が面倒なので6000万ユーロとして、78億円!
そこへ奥さんが帰ってきた。
「おまえ、心臓悪くないよな?」
「ないわよ、どうして?」
「心臓マヒの心配、ほんとにないだろうな?」
「何があったのよ?」
事の次第を知った妻も仰天する。

euromillion.jpg

「そんな巨額のお金、どうしよう?」「みんなに何て言おう」「子供が誘拐されないかしら?」
その晩、2人は眠らなかった・・・とここまでは予想がつくけど、やっぱり当たってみないとわからないもんで、その後はかなり予想外だ。

翌日からGさんは、5800万ユーロ当てたのが自分であることを知られないよう細心の注意を払う。
どのカフェから当たり番号が出たかはわかっているから、町はその話で持ちきりだ。
5800万ユーロ当てたのは誰だ?幸運な奴の顔が見てみたい・・・近所の人の会話を、Gさんは身がすくむ思いで聞いている。

賞金を受け取るとき、Gさんは3枚の小切手に分けてくれるように頼んだ。1枚は自分の銀行口座に、1枚はスイスの銀行に、もう1枚は・・・と考えをめぐらす。
銀行の支店長とアポイントを取ったときも、誰も見ていないか、前後左右確かめてから銀行に入る、という念の入れ方。
小切手を見た支店長は、宝くじを当てたのが彼だとすぐ見抜いた。
「私はこの銀行で一番重要なお客でしょうね?」というGさんの問いに銀行員はニッコリ笑って答える。
「この額では一番じゃありません。もう1枚小切手を預金なさればそうです」
結局、全額を同じ銀行に預金してしまう。

Gさんは両親にだけ宝くじに当たったことを話した。誰にも言わないでくれ、と念を押して。
翌日、兄がやってきて分け前を要求する。あるだけ使ってしまう兄の性格を知っているGさんは50万ユーロ渡す。彼は不服な顔で帰っていく。
その後は、従兄弟や叔父や叔母や、会ったこともない遠縁の親戚までが、偶然のようにたずねてきた。

話が長くなるので、この後は《続く》です。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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