誰にも見破られないようにと細心の注意を払うGさん夫婦は、
-夫はすぐに仕事をやめないで、6ヶ月は待つ。
-車は買い替えない。
-ベビーシッターも家政婦さんも雇わない。
つまり、月の収入が3000ユーロ(40万円)だった前と全く同じ生活を続けることに決める。
この話を家族にしたら、
「バッカじゃない、その夫婦!」
「早くほかの町に引っ越して、大きなプールとジャクジーつきの家、買っちゃえばいいのに」
というのが子供たちの第一声で、確かにその通りなんだけど、突然、億万長者になった普通の人は往々にしてこういう反応をするようだ。

最初に「バッカじゃない」と思いだしたのは、奥さんのほう。
ジュエリーや服を買ったり、エステサロンに通うようになる。

6ヶ月仕事をやめないと決めた夫も3ヶ月で「もうやってらんない」と、辞表を出す。
退職の日の、部長が記念品(彼の体重の重さ分の漫画の本)をプレゼントしてくれた。
渡しながら「億万長者に贈り物をするは初めてだよ」。
Gさんは顔が引きつり、聞こえないふりをしていた。

この頃から、Gさん夫妻は、車を買い替えたり、南仏に別荘を買ったり始める。
前と変わったのは生活だけではなく、人間関係。従兄弟のうちにクリスマスによばれたとき、シャンパン1ケースをはじめ、たくさんのプレゼントを持っていったが、「それだけ?」という顔をされた。

宝くじで何億という金額を当て、間もなく離婚した夫婦が多いそうだ。
お金はなくても困るけど、ありすぎても幸せにはならない。
昔話でも「貧しくても幸せに暮らしていました」というのはあるけど、「お金持ちで幸せに暮らしていた」という話は記憶にない気がする。

これがユーロ・ミリオン。ひとつの枠から数字5つと星2つを選ぶ。枠ひとつで2ユーロ。
最初に買ったときはやり方がわからなくて、気がついたら後ろに苛立った人の列ができていた。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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