フランス田舎は民宿流行り

義父母の家は、シャンパーニュ地方の小さな村。人口200人、パン屋も肉屋もカフェもなく、パンは、昔のお豆腐屋のように「バゲット、バゲット!」といいながら小型トラックで売りに来る。
車の運転ができない私は、ここに来ると自転車か、徒歩。スーパーのある町まで用事があるときは誰かにお願いして便乗させてもらうしかない。田舎に来るたびに「免許を取るぞ!」と決心し、パリに戻ると必然性がなくなるから決心は崩れる、という繰り返しだ。

義父の91歳の誕生日で、家族が田舎に集まった。
お祝いがあると子供でもシャンパーニュを飲む。男の子2人は18歳だけど、小学生のころから「おまえもまぁ一杯」と薦められていた。

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田舎のバラは、花びら一枚一枚が丁寧に美しい。

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義父の家には全員泊まれないので、一部は民宿に行くことになる。

隣村だって人口220人というこの田舎で、最近、Chambres d’hôte(シャンブル・ドット)、つまり民宿が増えている。
納屋を改造した広い2階屋が多いので、子供が独立したあと改造して民宿にし、老後の収入にするのだ。
こんな田舎に誰が・・・と内心思ったけど、結構繁盛していて週末は満室だったりする。
ブルゴーニュやサヴォアに車で行く人が、この辺りを中継地にし「ホテルに泊まるより安くて家族的でいい」とやってくるそうだ。

ちょうどバカンス時期で、近くの民宿はどこも一杯。隣のそのまた隣の村の、キャンプ場にできたバンガローに私たちは泊まることになった。

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二段ベッドにもうひとつベッドがあり、4人まで泊まれる。

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バンガローの名前は『ツーキヨ』と言われて、何語かと思ったら、オーナーが「日本語で、月の夜という意味です」と、「そんなことも知らんのか」という顔で説明してくれた。
スシや刺し身はともかく、『月夜』がこんなド田舎で使われているとは!

“可愛い”という形容詞しかないインテリア、新しくて清潔なので喜んだのも束の間。トイレが部屋になく、200m先と聞いてのけぞった。
「夜中に真っ暗な道をあそこまで行くわけ?」
「シリアルキラーが潜んでて襲いかかるっていうの?!」
「そうじゃないけど、お腹を空かせたイノシシが通りかかるとか・・・」
「ママンって怖がりね!」と娘に馬鹿にされ黙ったけど、インテリアが可愛くなくても、名前が『月夜』でなくてもいいから、部屋にトイレはつけて欲しいものだ。
トイレが遠い、といわれただけで、余計行きたくなる。

イノシシに襲われることもなく、無事に朝になった。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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