体力と忍耐力を要するバカンス

フランス人が3週間、4週間とバカンスを取るのを「羨ましい!」と、私も思っていた。
でもそんな長い間、どこで何をするの?と周囲にアンケートするとこんなパターンが多い。

男性、45歳、フリーライター・翻訳家、奥さんと男の子2人:まず南仏のカシスにある奥さんの母親のアパルトマンに1週間(「狭いし、お義母さんも一緒なんで、疲れるんだよな」)。その後、車でオーヴェルニュの彼の祖父母の家にたどり着き、そこで4週間。「僕はフリーなんで有給がないから、休み中も一日の半分は仕事をする」。会社勤めの奥さんは5週間も取れないので、途中で帰るそうだ。

カシスの可愛い港
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夫婦、40歳くらい、子供3人:パリは高くてアパルトマンが買えないので、ノワールムーチエ島にセカンドハウスを買い、毎夏1ヶ月以上行っている。納屋だったので、最初の3年はバカンスというより改修工事。子供たちにも手伝わせ、全部自分たちの手でやって、少しずつ家らしくなってくるのが楽しみ。

ブルターニュ南の島、ノワールムーチエ。
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娘の友達、男の子12歳:父親がイタリア人、母親がギリシャ人、2年前に離婚。7月は父親の故郷、サルディニアへ。31日にパリに戻って、母親に引き継がれアテネに出発。母親の実家で1ヶ月。

海辺や山の中に家を借りる、という人も多い。
私たちもペルピニアン近くの海岸にアパルトマンを借りて2週間過ごしたことがあったけど、想像以上に重労働だった。パリではお昼はみんな外なんで、夜ご飯の心配だけすればいいけど、バカンス中は昼・夜、とボリュームあるご飯を作らなければならない。
パリでは、スーパーやPICARD(冷凍食品チェーン)に注文して届けてもらえるけど、バカンス地では買い出しは一仕事。年2ヶ月の稼ぎ時と、どの商店も値段を上げているので腹の立つことも多い。
普段より狭いアパルトマンに折り重なっているので、始終片付けている感じ・・・
食事作りと掃除で夫と私は「仕事しているときより疲れた!」とパリに戻ってきた。

つまり、フランス人が一年中楽しみにしているバカンスは、思いのほかエネルギーと忍耐力を要するお仕事なのだ。普段、夜だけ顔を合わせているカップルが24時間一緒にいるんだから、口論も増える・・・なんて、今年はあまり休みが取れない私が言うと、食べられないブドウを「あれは酸っぱいんだ」というイソップのキツネみたいだけど。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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