電光石火のスリにご注意

友達のパトリスと久しぶりに会った。待ち合わせのカフェに行くと、テーブルに自慢げに置かれたIPHONE!
「買ったの?」
「それが長い話でね・・・」
ある朝メトロの中で、携帯で株式市場を見ていた。
メトロがRIQUETで止まり、ドアが開き、その時、電光石火のように誰かが飛び込んできて、パトリスの手から携帯を奪うと飛び出していった。

riquet-X-500.jpg

一瞬何が起こったのかわからなくてポカンとしたが、すぐリュックを掴むと閉まりかけたドアから飛び出し、男を追いかける。10分も走り続けて、男は迷路のような裏道に入り込み、パトリスも息切れしてきて、
「アイツは20歳、オレはその倍以上の年だ、体力が違う。たかが携帯のために心臓マヒを起こしたら馬鹿らしい」と追跡をあきらめた。
「一番アタマにきたのは、そいつ、僕の手から携帯をもぎ取ったとき、ニッコリ笑ったんだよ!」

息が切れた上、カッカしていた彼は、最初に目に入った店で、IPHONEを買っちゃったというわけだ。
「衝動買い、と一瞬後悔したけど、すごく便利なんだ。ほら、サイトも全部見れるし・・・」
とFrench-codeを見せてくれる。例えば、レストランのページに行って、電話番号を触ると、すぐ電話がかけられるのだ!画期的。

ところでスリの話に戻って、メトロのドアが開いて閉まる20秒くらいの間に盗む、という手口は経験がある。
RERで、夫はヴィデオカメラが入ったバッグをわきに置いて新聞を読んでいた。電車が止まり、扉が開いたとたん、長身の男がすごいスピードで現れて、ヴィデオカメラを掴んで逃げ去った。何が起こったのかわからなくて唖然としている間に扉が閉まり、電車は走り出したのだ。

2階立てのRERに駆け上がり、ひったくって、駆け下りて逃げ去る離れ業。
車中に相棒がいて指示してるんだろうか?
RER.jpg

日本で買ったご自慢のヴィデオカメラも悔しいが、ちょうど歩き出した娘の映像がたくさん入っていて、お金で買えないものを盗まれたのがひどく悔しい。

その時「もう横に何も置いてはだめね、手に持ってなくちゃ」と思ったのが、手に持っていても危ないっていうこと?・・・というより、危ない場所では注意するってことだ。

パトリスがやられたRIQUETやその隣の STALINGLAD は物騒な地区で、長いことドラッグ売買の場所だった。取り締まりが厳しくなって、ディーラーたち(特にクラックの)がRERのST-DENISのほうに移動した、という話だ。つまり、メトロがその辺りを通るときやRERの中では、携帯もカメラもバッグにしまい、バッグを抱きしめる、くらいの注意をしましょう、ってことですね。

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コメント
スリ
面白いですね、ブログ。パリ大好きで帰ってきたばかりでまだ、夢の中。スリ!去年はベネットンのセールで、誰かにパルドンと誰かにぶつかられ、イッツオケーと云ってたらお財布を盗まれてた。翌日、証拠にも無く、行ったら、現金だけ抜き取られた財布がもっどていた。今回は、地下鉄で4人の子に囲まれ何時?何時?そのすきにバッグに手が入ってました。ダンナの”ワッタユードーイング”の叫びで、ビクついて逃げってったけど、怖かった、日本人をなめてる。



Re: スリ
ヨクラじゅんこ様
時間を聞くのはスリの定番で、時間を見ようと出した携帯をかっぱらうというのもよくあります。日本人に限らず旅行者を狙っているので、カメラにリュックのドイツ人旅行者もけっこう被害に遭っているようですよ。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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