男の友情、一線を越えられるか?

結婚して、家を買って、さぁ子供を作ろうというベン。
夜中の2時にうるさくブザーを鳴らすヤツがいるんで、出て行くと大学時代の悪友、アンドリューが飛び込んできた。懐かしさで抱き合う2人。
「恐ろしく久しぶりじゃないか! お前、お腹が出てきたぞ」「お前こそ!」

翌日アンドリューはベンを“アーティストたちのパーティ”に誘う。そこでは、アマチュア・ポルノ映画フェスティバルの話で持ちきり。
今まで、“何一つまとまったことをしていない”アンドリューは、どうしても映画を撮ってフェスティバルに参加したい。お酒が入り男女入り乱れるうち、ベンと2人で“ヘテロの男2人がベッドインする”話を撮ろう、と盛り上がる。ゲイではない男が2人、というところに深いテーマがある。これはポルノじゃない、アートだ・・・

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翌日。二日酔いの男2人は映画の話を蒸し返す。
「君は結婚してて、アン(奥さん)が許さないだろう」とアンドリュー。
しかし、ベンは結婚という“監獄”に閉じ込められたくはない。自分は自由で、妻も物分りがいい女、というところを友達に見せたいので、
「そんなことはない。話せばアンはわかってくれる。絶対やろう」と決意の顔で言うのだ。

夕食を作ってお膳立てをし、アンを説得しようとする。
「アンドリューを助けたいんだよ」「友情厚いのね、そんなアナタって素敵・・・」

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そのフェスティバルってポルノじゃない・・・アナタに何ができるの?

humpday3.jpg

思ったほど物分りは良くなく、引きつった顔のアンを残し、ヴィデオカメラを持ってホテルにやってくる2人・・・

しかし、この映画『HUMPDAY』の焦点は、期待、いやポスターに反して、2人のベッドインではない。
結婚して“身を固めた”ベンと、独身でフラフラしているアンドリューのコントラスト、2人の友情。
愛する女性と結婚したのは幸せだけど、それに縛られるのはイヤ。ハメを外した独身時代の自由さも捨てがたいのだ・・・という男の心理が、繊細にユーモラスに描かれていて、しかも監督は女性なのだ。

シナリオも書いた監督のリン・シェルトン。なるほど物分りの良さそうな女性。ユーモアの感じからイギリス産かと思いきや、アメリカ映画。

humpday_realisateur.jpg

ところで結婚とは、自由の反対語なんだろうか?

『HUMPDAY』公開中です。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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