彼が牡蠣を好きになった訳

ジョーとエレーヌは私が親代わりのように感じている友達夫妻。
ジョーはエレベーターを作る大きな会社の社長さんだった。引退して10年になる。エレーヌは版画家だ。

一日蒸し暑くて、夜から大雨になった晩、一緒にヨーロペアンに行った。

Européenはリヨン駅の前にある大きなブラッスリーで、彼らのうちから歩いて5分。何でもあるし、味もなかなかなので、彼らからご飯に誘われると大抵ここに行く。

ジョーとエレーヌと夫はいつもアントレに生牡蠣プレート。牡蠣が苦手な私は、彼らがレモンを絞ってシュルッと音をさせながら食べるのを、「なんでこんなものを・・・」と眺めている。

huitres.jpg

幸せそうにシュルッと食べているジョーは、昔、牡蠣が嫌いだったそうだ。
どうして好きになったかと言うと、社長時代にブルターニュのナントの取引先の会社に呼ばれた。
会食となり、前菜に生牡蠣(ブルターニュは産地だものね)が出てきたので、パスしようと決めた。
ところが誰も手をつけない。
ジョーは自分が主賓なので、自分が食べださなければ誰も食べないことに気づいた。
こうなったら仕方ない・・・ジョーは覚悟を決めて、生牡蠣をひとつ口に入れたら「すごく美味しい!」
それ以来生牡蠣の大ファンになったそう。
「じゃ食べず嫌いだったのね?」
「そう、見かけがイヤだった」
私は食べてから嫌いになったので、もう好きになれそうもない。カキフライは好きなんだけど。

ジョーが北京に出張したときの話。レストランで北京ダックや海老の炒め物のあと、肉の煮込みが出てきた。すごく美味しいけど、何の肉だろう?同席の中国人に聞いたら、しばし沈黙したのち「それだけは言えない」という返事!
「サルか犬だったんじゃないか」とジョー。

エレーヌはもう何度も聞いた話なのか、黙って笑っている。

さてメインの帆立貝のソテーにクリーミーリゾット。

st jaques

皮がパリッと焼けたサーモンは私のお気に入り。鞘インゲンのソテーが下に敷いてあって、アメリカンソース。

saumon.jpg


ワインはちょっと冷やしたソミュール・シャンピニーを取った。

レストランを出ると、雨は上がっていてすっかり涼しくなった10月の宵だ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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