変わって欲しくなかった街角

パリは、建築家の知人に言わせると「美術館のような街」、昔から変わらないので、彼にとっては刺激がなさすぎるそうだけど、私にとっては迷わないので便利だ、いや便利だった。

最近随分変わっている。
一番ショックだったのは、サン・シュルピス広場のサンローラン・リヴゴーシュ・オムのブティックがなくなっていたこと。代わりにコントワール・デ・コトニエの大きなブティックが開店する。コントワールはユニクロが買収した人気ブランドだ。
別にコントワールが好きじゃないというわけじゃないけど、広場の表情は変わってしまう。

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ずっと以前、サン・シュルピス広場に面した屋根裏部屋に何ヶ月か住んでいた。
トイレは共同のそれは小さな部屋で、教会の鐘の音がうるさかったけど、一歩外に出ると周囲の魅力は圧倒的だった。サンローラン・リヴゴーシュのエレガントな店は広場の主のようだった。

サンローラン・ファムとオムに挟まれたカフェで、あるとき夫が隣のムッシューに火を借りようとしたら「なんとマルチェロ・マシトロヤンニだった!」と、ひどく興奮して帰ってきたことがあったっけ。

広場からボナパルト通りに入ると、大きなNespressoの店ができている。ここ、前は何だったっけ?・・・キャシャレルだった。

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高級食品店のエディアールの店も次々になくなっていく。Rue de Bac のお店は(ここも)Nespressoに変わった。What’s else ? ゴブラン通りのエディアールはスターバックスになった。

まあエディアールは誰が買うかと思うほど高かったから、なくなるのも無理はないが、サンローランは残念だ。アートのコレクションは競売にかけられるし、店はなくなるし、イヴさんも安らかに眠っているどころじゃないだろう・・・

僕、また欝になりそう・・・

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コメント
こんにちは。
こんにちは、北米カナダから、いつも楽しく拝読しております。パリの街並みが少しずつ変わっていくのが、目に浮かぶようです。ちょっと悲しいですね。マストロヤンニに遭遇した御主人、すごいっ!(笑)私の知人女性は、パリのカフェでイヴ モンタンの近くのテーブルになり、ウインクと共にワイングラスを上げられて気絶しそうになったそうです。又伺いますね。
はじめまして。
半年くらい前だったか、Mixiか何かでリンクを見つけて以来、更新をいつも楽しみに読ませて頂いております。
20年程前にたった一人でパリへ短期留学したのですが、あの空気感が常に私の中にあって、ブログを読ませて頂くたびに懐かしく感じています。今後のご活躍をお祈りすると共に、これからもブログ更新を楽しみにしております。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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