親たちの離婚

娘の仲良しグループ6人のうち、両親が離婚していないのはうちだけだ。
フランスの離婚率はたしか2組に1組、結婚していないカップルやパックスも多いので、別れる率はもっと高いだろうけど、6組中5組はすごい高さ。

子供たちはみんな一週間おきにママンのうちとパパのうちを往復している。
娘は友達に電話するとき、「今週はどっちだったけ?」としばし考え込んだりしている。

彼らがグチをいうのは、1週間おきに居場所が変わることではなく、母親や父親の新しいパートナー、つまり継母や継父(まま父とは読まないことをたった今知った!)のこと。
突然知らない人と一緒に住むのは、なにかと大変にちがいない。

友達のオリヴィアは母がイタリア人、父がフランス人。別れた後、父親はフランス女性と一緒になった。
この継母が、「あら、その服、似合わないわ。イタリア製なのかしら」とか差別的発言をするアホで、それを聞いて父親が何も言わないのも腹が立つという。そりゃそうだ。

もうひとりの友達エマは、ある晩母親が「今日は料理したくないわ。マクド(ナルド)に行こうか?」
エマが喜んでいると、継父が帰ってきて「マクド?そんなもん、食べたくない。中華のトレーターがいい」
その一声で「そうね、中華がいいわ」と母親は寝返り、中華になってしまった。
マクドに行く!という態勢ができあがっていたエマは、ひどく腹を立てた。
些細なこと、と思われるかもしれないけど、私たちの日常は些細の積み重なり。
それにエマが腹を立てたのは、ハンバーガーか酢豚かの問題ではなく、コロリと新しい彼に合わせてしまう母親の態度なのだ。

逆に“離婚組”の子たちが羨ましがられるのは夏のバカンスだ。
バカンスも父と母で半分ずつなので、1ヶ月母親と田舎に行き、次の1ヶ月は父親と海辺に行く、というようにぎっしりどこかに行っている。うちの子みたいに友達のいないパリで退屈する暇がないのだ。
何かいいことなくちゃねえ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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