リヨンで現金護送車が1100万ユーロ(約15億円)とともに行方不明になり、運転していた警備員、トニ・ミュスランが指名手配になったことを、興奮ぎみに書いたのは11月7日のこと。

これだけの大金を、誰にも危害を加えず、単独犯(共犯者が浮かんでこない)でくすねた人は前例がないそう。彼は「世紀の銀行強盗」と名づけられ、ネット上で人気が上昇し、ファンクラブまでできてしまった。

ところが、数日後パーキングに乗り捨てられたレンタカーから900万ユーロが発見され、車を借りたのがトニ・ミュスランであることがわかった。
不可解な行動。よく計算したら、これから生きていくのに1100万ユーロもいらないことがわかったので、必要なだけとって返したとか?

返したお金、これで12億円・・・
toni2.jpg

お金の大半は戻ったけど、トニ・ミュスラン本人は見つからない。
彼はユーゴスラヴィア出身なので、警察はそっちのほうを集中して探していた。
いくら出身地でも、まっずぐおウチに帰るだろか・・・と思っていたら、突然、モナコで自首してきたのだ。こうなると、応援していたファンクラブも訳がわからなくなり、ブーイングに転じる。

別れた元妻が
「自首したんだから、それだけでもエライじゃないですか」とコメント。
トニ・ミュスランを雇っていた警備会社は、
「背後にマフィア組織がいるかと思ったら、単独犯らしいので、ほっとしました」

自首したのはいいけど、何を聞いても黙秘で、残りの200万ユーロがどこにあるのかまだわかっていない。
やっぱりマフィアが操ってて、口を割ると殺す、と脅されているんじゃない?

夏からハマって立て続けに読んでいるジョン・グリシャムの推理小説には、横領したお金を持って逃げ回るストーリーがよくあるけど、逃走を続けるのはかなりシンドイ仕事のようだ。
たった11日間で根を上げて、やつれた顔で自首してきたというトニさん。ファンたちがっかりするのもわかるような気がする。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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