とってもマレな薬屋

他のに比べてフランスには薬屋が多いそうだ。大都市では住民885人に1件の薬屋、一番近くの薬屋までの距離は平均徒歩5分。薬の消費量はヨーロッパ一だそう。

実例を挙げると、バスティーユからサン・ポール、メトロ一駅の間に薬屋は6件、パン屋5件、肉屋2件だ。

私の住んでいる通りの1番地には、15年間、真面目で知識豊かでちょっと怖いユダヤ人のおばさんが経営する薬屋があった。
60歳過ぎて薬を売るのに疲れたおばさんは、子供が跡を継ぐ様子もないので、お店を売り渡した。
買ったのは、若くてカッコいい!と喜んだのもつかの間、ゲイのお兄さんだ。
いつも「人生楽しくてたまらない」という顔をした元気な人で、スタッフもゲイのおじさん(カップルではない)、ミステリアスな魅力のレズビアンのお姉さん、というマレらしいキャスティング。

店内を大改装して、ご覧のような巨大な薬屋マークをつけ、『MA PHARMACIE』(私のファーマシー)と名づけ、スタッフはみんなロゴの入った白衣、という決めようである。

pharma1.jpg

ところで、パリの街は、歴史的建築物がある半径500m以内は規制が厳しく、お店の看板の縦・横の寸法まで決められている。
あちこちに歴史的建築物があるので、パリの街全部がこの半径500mに覆われていて、いつ来てもこの街が変わらないのはそのためである・・・なーんて、前から知っているような口を聞くけど、つい最近、パリ在住の建築家・堀内功太郎さんに教えてもらったこと。
マレのような古い地区には歴史的な建物しかないから、この半径が何重にも重なっているというわけだ。
つまりこの超でかい薬屋マークは明らかに違法。

「あれって違法じゃない?」と聞いたら、
「パリ市の何とか局の人が来て、はみ出してるって言われたけどね、ハハハ」
陽気なご主人は小さくする気がないみたいだが、パリ市なんとか局の人は「ハハハ」ではすまないであろう。

その上、ウインドウにはパソコンのスクリーンがズラリ。副業でパソコンも売るのか?と思ったら、いろんなニュースを流すんだそう。
「薬関係のもあれば、そうじゃないのもある。フフフ」と意味ありげな笑い。

CIMG6223.jpg

以前のおばさんのときとは雰囲気がガラリと変わり、なかなか楽しい。
ただし、近所のご老人たちは、ニューウエーブの薬屋に戸惑っているようだ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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