マリアージュ・ブラン(白い結婚)というのがある。
滞在許可証やフランス国籍を得るための偽装結婚で、書類の上では結婚しているが、同じ屋根の下に住んでいるだけで、夫婦をしていない。マリアージュ・ブランではないか判断するため、フランス人と結婚した外国人は3年待たないと10年許可証の申請ができないことになっている。

移民&国家アイデンティティ相のエリック・ベッソンがこの度、マリアージュ・グリ(mariage gris=灰色の結婚)の取り締まりを考え出した。
白い結婚は、両方が合意した偽装結婚だが、“灰色”はフランス人が騙されている、つまり結婚詐欺ですね。
不法滞在の外国人が、フランス人を口説いて、結婚にこぎつけ、滞在許可証を取得したらもう用はない、とポイする、という例だ。

滞在許可証目的のマリアージュ・ブランは、バレると禁固5年、罰金15000ユーロ(約200万円)の刑だが、エリック・ベッソンはそれでは足りないらしく、「そういう目的で結婚したとわかったときの心の傷」をかんがみて、更に刑を厳しくするというもの。

でも”心の傷”を計る物差しはないし、滞在許可証じゃなくても他のもの(お金とか地位とか)目的の打算的結婚はフランス人同士でもあるわけだし。なんか極右っぽい発想。
顔もなんとなくそれっぽくない?

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この人はステファン・ギヨンという風刺家。フランスのビートたけしというイメージで、特に政治家の言動を、
「えーそこまで言っていいの!?」という毒舌でこき下ろす。

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エリック・ベッソンの「灰色結婚」も見逃さず、レギュラーになっている朝のラジオニュース番組で即ネタにした。
「ゴシップ誌の語るところによると、エリック・ベッソンは22歳のチュニジア女性と付き合っているとか。結婚していないならまだいいけど、しちゃったら私生活が調べられる。30歳も年の差があれば、外見の美しさや精力のために結婚するのではないから・・・」
朝7時55分に国民は大笑い。

怒ったベッソンはステファン・ギヨンを名誉毀損で訴える、と言っているそうだ。

ところで、「白い結婚」が偽装結婚で、「灰色結婚」がひとりが騙されている結婚詐欺だと、清く正しい結婚は「黒い結婚」になるんだろうか・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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