私は寒がりで、その上、私の仕事場は暖房をつけても寒い。すでにブーツを履きショールにくるまって仕事している。
今からこんな格好をしていたら真冬はスキーの格好になるのか、と心配していたところ、ヒートテックとの運命的な出会い!
Uネックの長袖をプルオーバーの下に着たら、一日寒さ知らずで離せなくなった。
ついでキャミソールにブラがついたのを買ったら、胸が少しきつかった。というと、「え、あなたが?」と疑い深い眼で胸のあたりを見つめる人がいるけど、本当に胸が苦しいんだもの。

昨日、閉店ギリギリに間に合うかも、という時間に、サイズ交換のためにユニクロに駆けつけた。
フランスの店は閉店時間前に閉めるのが得意だけど、日本の店だから・・・と期待し、息を切らして到着したのが8時3分前!
でもやっぱり、ここはフランスであった。
店の扉は既に閉ざされ、店員さんたちがまだ中にいる人を「はよせんかい」と急き立てているところだった。

がっくり肩を落として立ち去る私の脳裏に、渋谷のデパートでの情景が蘇る。
一緒に来ていた夫がメガネのつるを壊し、デパートに駆けつけたとき。すでに『蛍の光』が流れ、案内嬢が「またのお越しを・・・」と繰り返しているところだった。
「遅かった」と引き返そうとする夫を、「まだ諦めるのは早い」と励まし、8階のメガネ売り場へ。
ハーハーフーフー言いながらたどり着いたら「いらっしゃいませ」と主任風の男性が迎えてくれた。
夫が壊れたフレームを見せると、
「こちらにおかけください」
間もなくその主任は分厚いカタログを持って現れ、大して有名でもないメーカーの同じフレームを見つけ出したのだ。
「おお!」
「わぁ!」
喜ぶ私たちに、主任さんは頭を下げ、
「申し訳ありません」
「?!」
「このモデルは在庫がなく、他店から取り寄せますので明日にしかご用意できません」
フランス感覚で数日は待つ覚悟でいた私たちは、ひたすら感激であった。

その上、「明日までご不自由でしょう」と壊れたツルをセロテープで応急処置までしてくれたのだ。
閉店時間を20分は過ぎていた。

このエピソードは「日本のサービスの質の高さ」の例として、フランスで語り継がれることになる。

フランスの店も数年前に比べて、感じが良くなったようだけど、不況のために日本は更にサービスが増し(「やりすぎ」という声もあるけど)両国のサービス差は開くばかり。


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コメント
離れると...見えてくるもの
はじめまして... いつもブログを拝見させて頂いております。 
山手線での通勤で、ちょっと身体が触れただけでも睨まれたり、降り際に蹴飛ばすような女性が現れ「日本も変わってしまった...」.と嘆いていたけど、フランス在中の皆様のブログを読むたびに「それでも日本はすばらしい国」だと言うことが伝わってきます。
日本にずっと住んでいると感動しなくなることも、離れて暮らすことで 改めてその良さを認めることができる....  私も、いつか日本を離れて自分の国を見てみたいです。
これからも、ブログを楽しみにしています。
寒さに気をつけてください!
数年前、BHV(だと…)で背の高いランプを買ったときです。紐で下げて持つのはしんどいので、手持ち用フックを要求したら…「ない」と一言。だって、他の客には渡しているのをみたもの…。渡してしまってないかも…と自分を慰めて、無言で重い荷を運んだものです。
他の店でのレジでは、急いでいたので…前の客の支払いがすんでおらず、店員さんから「忍耐がないのか?」と怒られました。こっちが「ごめんなさい」と。
フランスは「はたらいる人々」(労働者)が優先で、客(消費者)は「売っていただきます」の礼儀が不可欠…と理解しています。等価交換なのでせめて平等にしていただきたいもので…でも、これが異文化(あるいは伝統?)というものですね。

寒さに(いろんな意味で)負けられないように!

通りすがり
初めまして。
日本以外に住んだことがないので、日本では当たり前のことが、外から見ると特異なコトだっりするんですねぇ・・・。
ところで、プロフィールに夫1人・子供2人・・と書かれてあるにの噴出してしまって・・(笑)いえ、夫が3~4人いたら大変だろうなぁと・・(いや、逆にハーレム状態で楽しい?)
そちらでは寒気が厳しいようなので、身体に気をつけて下さいませ。
Re: 通りすがり
初めまして。
1人だってラクじゃない時があるのに、何人もいたら大変です!理想は、いい男友達が2-3人いることですね。ところで猫は2匹になりました。
どうぞよいお年をお迎えください。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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