息子がやっとアルバイトを見つけた。某日本食品店だ。経験の殆どない学生のパートだから、日本語の日常会話はできる、という唯一の切り札で採用してもらった。

さて初日の夜、袋を下げてルンルンと帰ってきた。お寿司が残ったので一折もらったんだと。
その一折をめぐり4人の争奪戦が繰り広げられたことは言うまでもない。
賞味期限切れのカルピスも1パック。日本はフランスに比べて賞味期限をうんと短く表記するので、1ヶ月切れでも余裕で大丈夫らしい。賞味期限切れを片付けるのが趣味の夫は大喜びだ。

さて2日目。「今日は何かしら?」と密かに期待して待っていると、昨夜よりデカい袋を下げて帰ってきた。
冷凍の鶏のから揚げが4袋!
子供たちはさっそく電子レンジに入れて試食し、「ママンが作るのよりやわらかい」「美味しい!」
聞き捨てならないことを言うので、一口食べてみると、本当に美味しいのだ。しかも1分半でこの味!
肉屋さんに骨をはずしてもらって、朝、出かける前にお酒やしょうゆに漬け込んで・・・あの手間は何だったんだろう?
料理するモチベーションが音を立てて落下した。

勝ち目のないライバル現れる・・・

CIMG6339.jpg

「明日からご飯を作らないでジュリアンの帰りを待つ・・・」
毎日何が残るかわからないし、今日は特別ラッキーだったらしいけど。

日本食ブームでお店にはフランス人がたくさん来て、結構突っ込んだ質問をするらしい。
「抹茶アイスクリームに入れる抹茶はどれか」とか、
「とんかつソースとウスターソースの違いは何ぞや?」とか。私だって知らない。

彼らは、アジア顔の店員のほうが詳しい、という先入観があって(まあ、わからないじゃないけど)始めて2日目の息子に聞いてくる。その近くにベテランのフランス人店員が「どんな質問でも受けて立つ」、という顔で待ち構えているのに、彼が透明人間であるかのように素通りして、息子に直進してくるそうだ。
「ご飯にかける甘辛ソースってこれかしら?」
フランス人はご飯におしょうゆをぶっかるのが好きなので、特別に作られたご飯用ソースがある。
「はい、そうです」と息子が答えると、「でもフランス語で書いてあるわ。この製品は日本製じゃないの?」
日本人はご飯にそんなモンかけないから、とも言えないで、息子が黙っていると、そのご婦人は、再び物知りフランス人店員の前を素通りして、別のアジア顔を探しに行ったそうだ。

さて、明日は何を持って帰るだろうか?


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コメント
ごはんに
甘辛ソース!

私たちも長いこと『スパゲッティ・ナポリタン』こそがイタリアの食事だと思っていましたもの。

しかし…フランス人のご家庭に夕食を誘われ、このごはんが出てきてしまったら…汗
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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