日本より1週間早く公開になったジェームス・キャメロンの『アバター』。
ちょうど学校のクリスマス休みが始まって、上映館はどこも満員のよう。少し鎮まってから観ようかと思っていたら、息子が観に行って興奮して帰ってきた。私のようにすぐ感激したり涙ぐんだりしない人なんだけど、熱心に薦めるので、それほど言うなら・・・と、レ・アールのUGCへ。

元海軍兵のジェイクは負傷して下半身不随、車椅子の生活だが、アバター・プロジェクトに組み込まれ、パンドラ惑星にやってくる。そこは凶暴な動物や植物、そしてナヴィ族という豹と人間を掛け合わせたような生き物がが棲む深いジャングルだ。
彼は、遺伝子操作で、ナヴィそっくりに作られたアバターの身体に入り込み、ジャングルに侵入していく。
恐ろしい動物に襲われ、危機一髪のところをナヴィ族のネイティリに助けられる。
彼女に連れられて発見するジャングルは果てしなく奥深く、それは美しい。

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人間とアバターの間を交互に行き来するうち、ジェイクはジャングルでの生き方を少しずつ身につけ、自分が下半身不随だったことを忘れ、ネイティリに恋するようになる。

しかしそれは彼の役目ではなかった。彼は鉱物採掘のため、ナヴィ族を追い出そうとする人間の、スパイとして送り込まれたのだ。2つの肉体と、人間とナヴィ族の相反する利害の間で、板ばさみになるジェイク。

自然を破壊しようとする愚かな人間たちVS人間より優れた能力を持ちジャングルの生活を護ろうとするナヴィ族・・・と、ストーリーの骨格はシンプルなんだけど、それを見せる映像の凄さ。虚勢されていない自然や動物の力、ナヴィの身体のしなやかな美しさ、近未来と太古が戦う場面の迫力・・・壮大なジャングル・オペラは、目も心も惹きつけ、一時も飽きさせない。

戦闘ヘリに、怪鳥にまたがったナヴィが襲い掛かっていく。
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少なくとも私たちは、2時間40分を少しも長いと感じなかった。
終わったとき会場では(最近珍しい)拍手が起こった。
娘は映画館を出るや否や「あそこに棲みたい」と言い出し、翌日までぼーっとパンドラを夢見ていた。

構想に14年、制作に4年、制作費だけで(広告費抜きで)3億ドル。時間とお金を有効にかけただけあって”現象”を生みだす力のある映画だ。
『タイタニック』では、氷の海に漂う主人公たちを見て、「こういう死に方だけはしたくない」(私は凄い寒がりでまともに泳げない)と思ったけど、『アバター』では、ジャングルを破壊する人間ほど、私たちが愚かでなければいい、と思った。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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