お父さん健在-『テトロ』

最近、娘のほうがメディアに乗っていて「あ、ソフィア・コッポラのお父さんね」なんていわれていたフランシス・フォード・コッポラ。
父兄会に行って「あら、お嬢さんによく似てる」と言われた時の「逆だろうが!」という気持ち?ちょっと違うか・・・

フランシス・フォード・コッポラの久々の作品『TETRO』は、深い余韻を残す傑作だ。お父さん健在!

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テトロは家族と決別し、10年来アルゼンチンで暮らしている。弟のベニーは兄の居場所を見つけだし、ブエノスアイレスまで会いに来る。テトロは歓迎しないが、ベニーは一見無邪気に居座る。18歳になった彼は、兄が突然、家族から逃げ出した理由を知りたいのだ。
兄が書いたものを盗み読みするうち、過去が少しずつ姿を現していく。
どの家族にも秘密はある。家族の秘密は概して重く、みんなその上に蓋をして生きていこうとする。ベニーはその蓋を持ち上げようとする。

モノクロのせいか、レトロで哀愁があるブエノスアイレスの町。
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厚い殻に包まれたテトロ、疎ましがられてもぶつかっていくベニー、テトロを愛し、ベニーも可愛く思うアルゼンチン女性のミランダは仲介役になろうとする。危うい三重奏が、モノクロの映像で描かれる。

俳優がすごくいい。愛憎をうちに秘めた陰鬱なカリスマを放つテトロのVincent Gallo(ヴィンセント・ガロ)。ベニー役のAlden Ehrenreich(アルデン・エレンレイクって発音?)はディカプリオの若い頃、もっと古くではマーロン・ブランドの若い頃と比較される、期待の星。

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最近観たうちで最高の絶対お薦めの映画(えっ『アバター』でもそう言った?ジャンルが違うもの・・・)


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コメント
コッポラ新作
コッポラの新作、面白そうですねー。
ブエノスアイレスは、なんだか映画的な街な気がして
いつも気になっています。
久し振りにコッポラの名前を聞いて嬉しいですね。
娘のほうの映画はあまり面白かったものが少ないのですが・・
Re: コッポラ新作
この映画、ほんとにお奨めです。モノクロの光と影のコントラストと、家族という絆の明暗がシンクロして、観たあと尾を引きます。
娘のほうは・・・『ロスト・イン・トランスレーション』はすごく好きです。人生で迷子になった2人が、言葉のわからない世界(日本)で迷うという重ね方はすごいと思いました。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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