数年前に、メトロで毎日すれ違う気になる彼(女)を探してあげる、というサービスがあった。
面白い思いつきだけど、後をつけて「あなたに気がある人がいるんですけど」とか言うんだろうか?まとまる率が低かったのか、そのサービスは今ネットを探しても見つからない。

アメリカから輸入されたらしいSPEED DATING やTURBO DATINGは、集まった男女が一対一で自分の関心事や趣味を話し、10分間で「はい、次の人!」と次々に相手を変えていく。本名とお金と仕事のことは話してはいけない。ソワレの最後に、参加者は「また会ってみたい」と思う人の番号を書き、その人も同じように感じていたら翌日メールでお知らせが来る。

出会いサイトや出会い目的のパーティはたくさんあるけど、その反対、2人の間を引き裂くサービスもあるらしい。
映画『ARNACOEUR』のテーマがそれ。ARNAQUEUR(詐欺師)とCOEUR(心)を組み合わせた造語。心の詐欺師、という感じ。

affiche_picnik.jpg

アレックス(ロマン・デュリス)は姉とそのダンナの3人で“別れさせ屋”を営業している。
「娘がヘンな男と付き合っている」「妹がヤクザに惚れてしまった」から別れさせて欲しい、という依頼を受け、2万とか3万ユーロの高い料金で2人の間を引き裂くのだ。
方法は誘惑。美男ではないけどオンナを惹き付ける魅力のあるアレックスが誘惑し、あとの2人は脇役と舞台装置だ。

1週間後に結婚を控えている娘のジュリエット(ヴァネッサ・パラディ)とフィアンセの中をぶち壊してくれという依頼がきた。お互い好きあっているカップルは断るのが原則だけど、不況のおり仕方がないと引き受ける3人。アレックスはボディガードに扮してジュリエットに接近するが、彼女に惚れこんでしまう。

arnacouer.jpg

仕事だからではなく、本気で結婚をやめさせようとするアレックスのあの手この手が、モナコの豪華ホテルを舞台に描かれる。
プロの誘惑屋と恋に悩む青年の間を行き来するロマン・デュリスがユーモラスで可愛く、はまり役。
オードリー・トトゥとガッド・エルマレの『プライスレス』にもちょっと似ているかな。こんな風に笑える映画は意外と稀だ。

個人的には、最後の10分が余計だったと思うけど。
ところで、このビジネス、ほんとに実在するんだろうか?


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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