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盗聴器から予期せぬ事実

「母親がぼけていて、度々ゆすられたり強要されて人にお金をあげている」ことを証明しようと仕掛けた盗聴器の会話から、予期せぬことが発覚した:現労働相のエリック・ヴァルトの奥さんが、リリアンヌ・ベタンクールの財産管理をやっている。
エリック・ヴァルトは昨年まで予算相で、政府の政党UMPの経理担当でもある。
一言でいうと、政府がリリアンヌ・ベタンクールの“申告忘れ”や“財産隠し”を助けていた、という疑惑だ。
その上、ベタンクールがUMPに献金していたこともバレた。

エリック・ヴァルトとその妻
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母と娘の財産争いから、政府にとって致命的なスキャンダルに発展。
野党はすぐこれに飛びついて、VERTS(緑の党)のノエル・マメールは「国家の頂点にいるイカサマ師たち」と罵り、社会党もヴァルトの辞任を要求している。
エリック・ヴァルトはマダム・ベタンクールが「5万人いる献金者の一人」であることは認めたが、その他の疑惑は全否定。
「咎められるようなことは何もしていない」
この暴露で、ベタンクールの財産管理を辞任した奥さん、フロランス・ヴァルトについては、
「彼女は自分の仕事を真面目にやっていた。この事件の犠牲者だ」

しかし、ベタンクールがスイスの口座に7800万ユーロを隠していたことや、セイシェルのアロス島(5億ユーロ)が彼女の名義で、申告漏れになっていたことが次々に発覚する。
「そんな島は聞いたことがない、どこにあるのかも知らない」とヴァルト。
その昔、日本では「記憶にありません」というのが流行ったっけ。

さてこの困った渦中に、サルコジは“不況下の国民と団結を強めるために”自分の給料を下げ、7月14日恒例のエリゼ宮ガーデンパーティを中止すると発表した。ほかのニュースを発表して、スキャンダルから目を逸らせようとする、よくある手だわね。

一方87歳のリリアンヌ・ベタンクールは、心労で寝込んでいるとか。無理もない。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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