トトロが出てきそうな森にて

小豆島の名所のひとつ、エンジェルロード。干潮になると向かいの小島とを結ぶ道が現れる。
瀬戸内版モン・サンミッシェル?そこを手を繋いで渡れば2人の愛が叶う、というこじつけがちょっと余計だ。
現れる道より海の色に見とれる。

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友人のSが到着。彼女のスケジュールはすごい。
前日朝6時の新幹線で岡山に着き、瀬戸内芸術祭を観に、直島、豊島に赴き-島間の横の連絡船がないのでいちいち高松に戻り、お昼も食べ損ねる-その晩は高松に泊まり、次の朝早い連絡線で、男木島、ついで女木島に渡り、アート作品を観て、昼すぎには小豆島でのらりくらりしている私たちに合流した。

彼女が加わると、私たちも活気づき、芸術祭の臨時バスに乗り、農村歌舞伎舞台や、棚田を観に行く。

棚田は段々畑の田んぼ版で、青々とした稲、その背後にうっそうとした森があり、娘たちは「トトロが出てきそう!」と駆け出す。
私には日仏合作映画『ユキとニナ』の不思議の森そのもの。あの映画、どこで撮ったんだろう?
海の綺麗さや緑溢れる風景のほうに惹かれ、芸術祭の参加作品にはあまり関心がなかったけど、これはすごい。台湾のアーティスト王文志の竹でできた家。タイトルは『小豆島の家』。

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「もうちょっとマシなタイトルつけられなかったの?」と娘。

ちなみに、手前に立っている竹は、カラスよけかと思ったら『声なき人の声』というタイトルのオブジェであった。

『小豆島の家』の中。竹の床が裸足に心地よく、中は風が通って涼しく、思わず寝転びたくなる。

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参加作品ではなく、地元の有志で歌舞伎が上演される農民歌舞伎舞台。段々が客席。

kabuki0.jpeg

舞台の中を覗くと、

kabuki1.jpeg

衣装や背景が。

kabuki2.jpeg

私たちはこの辺で「疲れたね」 「そろそろ帰って温泉に・・・」となるのだが、Sはほかの出展作品も精力的に見て3kmくらい歩いたそうだ。
ここで日仏の違いが如実に現れる。ヴァカンスはvacant(空っぽ)と一緒の語源だから、頭空っぽ、何もしないのが“正しい過ごし方”と思っているフランス人は多い。結局、休みの長さの問題か。一度に4週間も休みがあれば“何もしない”と言えるよね。

夜はバスの運転手さんに教えてもらった居酒屋に行き、カンパチのお刺し身やカツオのタタキ、焼き鳥などを食べる。こういう普通の日本ごはんが幸せ。
帰り、バスがもうないのでタクシーを頼むと、さっきのバスの運転手さんがやってきた。同じ会社の経営で、夏の書き入れ時はかけもちになるそうだ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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