両極端の街、パリVS東京

太陽が照り付ける35度の成田から、雨降り18度のパリへ急降下。
この温度差が、2つの都市の違いを象徴しているように感じた。

タクシーは、人の少ない8月の夕暮れ時の風景に入っていく。
パリは、昼間は活動している顔で、日が暮れてくると緊張が和んでくる。時間に表情がある街だ。
夜8時になると殆どの店が閉まり、日曜日は休息の日で朝市だけ。
東京は曜日にかかわらず24時間消費でき、24時間同じテンションで動いている。
夜中の新宿駅の、真昼間のような賑わい、時間も曜日もないコンビニ。

東京は変化し続け、パリは変化を嫌う街。
来るたびに新しい高層ビルが建ち、東京の都心部はますますSF映画の背景のようだし、大江戸線の深さは非現実的だ。
東京をすっぱり縦割りにした断層図を見てみたい気がする。地震があったらどうなるんだろう?
パリは美術館だ、とフランスのある建築家。美しいものがあるという意味ではなく、すべて古くて変わらない、という意味だ。

発明され続ける便利な隙間商品。
パソコンやゲームをしながら、キーボードを汚さずポテトチップを食べるための『ポテチの手』が大ヒットしているとか。ポテトチップスを“ポテチ”と略すことすら知らなかった。

potechinote2.jpeg

息子に買っていこうかと思ったけど、キーボードを汚すことを何とも思っていないようなので、やめた。

トマトのため、もやしのため、キャベツのため・・・と野菜ごとに作られたのサラダソースも、友人宅で出会った。
そしてデパ地下に溢れる和洋中のお惣菜。
街には人が溢れ、物を買い、夕方のデパ地下なんてラッシュ時のホームみたいだ。
一度味をしめたら後戻りが難しい隙間商品たち。それが日本経済の推進力のひとつだ。

ここにいたら、私は「残り物で何を作ろうか・・・?」という想像力の訓練をしなくなるだろうし、要らないものを買い込んで、うちが物だらけになるに違いない。

サランラップ・ミニすら思いつかないフランス(自分でハサミで切ったりしている)。やりすぎとやらなすぎ。少し歩み寄ったらいいのに・・・


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
↑ランキングに参加しています。よろしくお願いします

スポンサーサイト
コメント
同感です。
お帰りなさい。
35度の成田から18度のパリへの帰国、温度差で日本とフランス、東京とパリの違いを実感されたご様子、よくわかる気がします。私もヒースローに降り立つ度に、日本とイギリス、東京とロンドンの違いを思います。人間と同じように、それぞれの国、都市に長所と短所があることを感じます。
物はなんでもあり、ものであふれ、人であふれている東京。でも、人にはあまりやさしくない東京。そして、交通機関、物価や税金は高いけれど、基本的に物を買わなくてもすみ、食べたいものがあれば食材を買って料理をするのが当たり前で、人にやさしいロンドン暮らし。
日本はいつてもとても恋しいのですが、長谷川さんの記事を拝読しながら、“東京で暮らすと、息継ぎをしないで泳がなければならない感じ”と表現した人がいたことを思い出しました。
ないものねだりとわかりながらも、私も不便でお金には縁がないけれど自分のペースで息継ぎしながら暮らせるイギリスと、便利だけれども息継ぎできない日本の中間が一番!と思っています。
Re: 同感です。
おりーぶ様

息継ぎできない・・・そういう感じです。もともと息継ぎは得意じゃないので、東京に数日いると疲れるはずです。
地方に行くと、東京から過去へタイムスリップしたようで、人との交流や、自分の工夫で埋めていく隙間が残っていると感じました。

ロンドンにお住まいなんですね。
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ