キスができないもどかしさ

友達と食事をしてレストランを出ると、娘たちがゲラゲラ笑っている。何事かと聞くと、
「レシートの掴み合いが可笑しい!」
私がレシートの方向に手を伸ばす・・・や否や友達が素早く掠め取る。そのタイミングというか、掠め取るワザが見事なんだそうだ。日頃、鍛えていない私は反射神経において太刀打ちできていない、と。
その後、娘たちはレシート奪い合いのシミュレーションをして遊んでいた。
フランスでは、そろそろ行こうか、という時になってもテーブルの上のレシートを全員が無視している、ということはあるけど・・・

渋谷の雑踏を通り抜ける度、私たちはそれぞれ5個くらいのティッシュをもらっていた。
日本のティッシュは、フランスの半分くらいの薄さ。トイレットペーパーも断然薄くて何だか頼りない。
ウォシュレットの普及と関係あり?

サービスの良さは日本を訪れた外国人がみんな感心することだけど、来るたびにそれが増しているような気がする。
タクシーの中で電話をかけていて、「あ、ちょっと待って、書くもの探しますから」といったら、紙と鉛筆が目の前に現れたときはホントにびっくりした。

ホテルで晩御飯を食べたくなくて、
「この居酒屋さん、まっすぐ行って右ですよね」とフロントに聞いたら、
「夜道だから送っていきますよ」。
さらに居酒屋のご主人に「また迎えに来るから電話して」は、方向音痴の私にはとても有難かった。
娘が忘れた帽子を車で追っかけて届けてくれたり、どちらも高知のホテルでのこと。
マニュアル化したサービスではなく、気持ちが伝わる親切に感激だった。

・・・などなど、娘たちが日本で驚いたこと、フランスとの違い。
「じゃイヤだったこと、困ったことは?」と聞くと、
「キスができないこと」
チュッチュッと両頬にbisesができないとー特に言葉が通じないエマはー「会えて嬉しかった」という気持ちが伝えらなくて残念だったそうだ。
確かに、久しぶりで再会した友達と別れるとき、突っ立って、手を振るだけは何か物足りなかった。フィジカルな触れ合いには、言葉で言う以上に伝わるものがある。
「誰とでもしたい、というわけじゃないけど」と娘が付け足した。

bisous.jpeg


(タイトルから他の内容を期待しませんでした?)


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コメント
ハグができないもどかしさ(私の場合)
時には”サービス過剰!”と思う事はありますが、日本で受ける、ちょっとした親切ややさしさがとてもなつかしくなることがあります。
ラテン系の人たちは、実に上手にほほにキスをしますよね!私も日本の友人に久しぶりに会った時、また別れる時に、言葉だけ、手を振るだけのあさいつに物足りなさを感じます。海外暮らしの経験のある友人とは、ハグしあうこともあります。
「フィジカルな触れ合いには、言葉で言う以上に伝わるものがある」というのは、本当にそうですね。仲直りの際や、さっきはちょっと言い過ぎた・・・というお詫びの後も、ハグし合うと、「まあ、いいか」と許したり、許してもらえたり(?)。あと、ちょっと気持ちに元気がないときも、友人のハグで元気になったり、友人を元気づけたり。
ハグの習慣、日本にもあればいいのになーと思います。
親愛の情
はじめまして。いつも楽しく、そして「風」を感じさせて頂いてます。

キスやハグの習慣がないからか、それとも生来の小心からなのか、私は握手にすら一瞬、戸惑ってしまいます。
「接触」に慣れてないんでしょうね。

四国
いつも楽しみに拝見しています。四国に行かれ、楽しまれたと言う事で、本当に良かったです。私は昨年末に東京からパリに移住して来ましたが、元々、高知出身です。東京や、ましてパリからだと、地元の人の後先考えない人の良さは格別かもしれません。また是非、夏にお祭(鳴子踊り)の時に行かれるといいと思います。(ほとんどリオのカーニバルのような激しさかもしれませんが?)
Re: ハグができないもどかしさ
おりーぶ様
サービス過剰は、たしかにそうですね。ここまでやる必要ないと思うこともしばしば。あれに慣れている日本人がフランスに来たら不満なのも当然です。

ハグの習慣、いつの日か、日本に定着するでしょうか・・・?




Re: 親愛の情
カジカ様

読んでくださってありがとう。
異性・同性、関係なく、仲のいい人と身体が触れ合うと、なんか暖かいものが通い合う気がします。
「慣れ」でしょうけど。
Re: 四国
パリジェンヌ様

四万十川のゆったりした流れ、なぜか人のいない土佐入野の海岸、毎日食べたカツオのたたき・・高知は本当に素敵でした。次回はその「ほとんどリオのカーニバル」を目指していきます。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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